Audi S6 avant & BMW 745li part4
出来上がった原型をシリコンゴムで型取りします。
同じ車種の発注があったときのためです。
昔は本当にワンオフで作っていたのですが、そのつど原型を彫るのは
時間もかかりますし、何よりイメージが変わってきてしまいます。
マスプロダクトされる車というものの性格上、同じ形というのは大事なことと思い
それ以後型取りをするようになりました。
普通、彫金の場合は加熱するタイプのゴムを使って
金属原型を型取りすることが多いのですが、私はワックスで型をとりますので
通常の2液混合型のシリコンゴムを使っています。
シリコンが固まったら原型を取り出します。
きれいに取れているのがわかります?
シリコン型にワックスを流し込んで複製します。
車体の形状によっては気泡が入ったりしてうまくできない場合もあるので
何個か作って、いいものを使います。
これをロストワックス法で金属に置き換えます。
できた複製(ワックスパターンといいます)を金属製のリングの中に立て、
石膏系の耐火埋没材を水で練って上から流し込みます。
固まったら鋳型の出来上がり。
あとは鋳造~仕上げですが今日はこのあたりで。
by studio_argento | 2008-06-10 08:46 | シルバーアクセサリー