The day 4th
今日はちょっと距離を走る予定なので
居心地のよいホテルでゆったりと大人の時間を過ごす余裕もなく、早々に雲仙を下り島原港へ。
ここもいつかゆっくりとリベンジしなくては。
港までの国道57号、ほぼ下りきるまで先行車がいなかったので、朝から快調なペース。
路面もいいしちょうどよい体ならし。
希望していた時間のフェリーに乗れました。
熊本まで戻る1時間、こっちのフェリーにはこんなお楽しみが。
誰が餌付けしたのかよく馴れて(知って?笑)ますね。
熊本新港からは先日懲りた道を避けて、南に迂回。
県道229号から同50号を経てサントリービールの工場前を通って国道443号へ。
途中ちょっと迷ったけど、予想通り信号も少なく流れもイイ。
少し北上して今度は県道28号へ。 田園風景が峠道に変わったあたりで右折。
阿蘇ミルク牧場方面に向かいます。
途中からグリーンロード南阿蘇と呼ばれるこの道がまた最高。
南阿蘇村までほとんど交通のない、しかし絶景の中を走れます。
地形的には、一周ほとんど閉じた阿蘇カルデラが熊本市方面に開いていて、
その開口部の南側の尾根を西に進む感じです。
前半はわりと大きなRのコーナーが、阿蘇が近付いてくると外輪山の特徴が出てきて急な下りのヘアピンが続きます。
57号とこの道、今日は朝からいい道にあえてラッキーなどとこのときは思っていました。
この日の宿は湯布院ですが、南阿蘇からまっすぐ北上せずにちょっと寄り道。
県道39号~阿蘇南部広域農道経由で国道265に出たのですが、
このあたりは先の台風での被害の爪痕があちこちに残り、かろうじて道路だけ通れるようにしてあるような場所が多々ありました。
今ではほとんど全国報道されませんが、被災地はまだまだ大変な苦労をなさっているのだなと思いました。 ローカルニュースではそのあたりの深刻さを報じていましたが。
265号を途中で右折、県道135号に入り豊後竹田方面を目指します。
目的地は「白水ダム」
その水の流れが美しく、某酒造メーカーのCMにも使われた堰堤です。
ツーリングまっぷるでは「高森側は狭い山中路」「竹田側は快走路」と書かれていたので
ちょっと我慢すれば抜けられるだろう(岡山山中で泣きそうな峠を何度か経験していましたし)
と思っていましたが、少し行ったところで通行止めの案内。
しょうがないなと217号へ右折して迂回します。 ・・・・がその先41号に出たところで
行きたい方向がまたしても通行止め。
ポータブルナビとまっぷるでルートを検討しましたがいまひとつピンときません。
「ままよ」と県境を超えるであろう方向へ進みます。
ここまででも各所で路面を杉の葉や樹皮が覆うような細い道を走ってきましたが
さらにそんな道が続きます。もちろん4輪との離合も困難な幅。
道なりに走っていたら元の41号に戻ってしまいました。 (ちょっと南下しただけでした)
結局そのまま41号を南下して8号に出てから北上。
県道695号の白水ダム上流まで出るのに1時間以上も山道を走らされました。
ここまでくればあと少し、と看板を目印にダム方向に向かいますが、この道がまた凄い。
一応舗装ですが今まで以上の酷道です。
路面から目を離せずに、近かった視線をふと上げた時そこに野生の鹿が。
こちらの気配に驚いて脇の崖に駆け降りて行く2頭を見たときにはさすがに「九州恐るべし」
とつぶやいていました。
当然写真を撮る余裕なんてありません。 泣)
やっと着いた駐車場(結構きちんと整備されています)には国産バイクが一台。
いざ私たちも、と思ったのですが看板を見ると徒歩15分との案内が。しかもかなりの急坂とのこと。
年配の方など向けのコースとして20分ほど走って対岸からアプローチすれば歩かずに見られるとの案内も。 それまでの山道で疲労困憊していたのでこれはそっちに行かねばとあらためてバイクに跨ります。
20分後、グッドデザイン賞を取ったというトイレの脇を抜けて白水ダム直近の駐車場へ。
やっとあえました、
静かな山合いにただダムの表面に流れる水の音だけがやさしく「ザア」と響いていました。
苦労して行った甲斐がありました。
以前お客様からこの水の流れをリングにデザインしてほしいといわれ、画像からイメージして制作したことがあったのですが、幸いその時のデザインは本物を前にしても悪くなかったなと思えました。 本当はこっちを先に見たほうがよかったのでしょうけどね。
その後豊後竹田市方面に下り、国道57号に出るともう午後2時ごろ。
ちょうど道沿いに名物「鶏天」を出す定食屋「天神丸福」があったので立ち寄りました。
その後阿蘇方面を目指して57号線を西進。 中高速コーナーの続くよい道だったのでほっとしました。 「あざみ台」で大パノラマを見て一休み。
やまなみハイウェイに出て、三愛レストハウス脇で給油してから北進。
長者原を経由してまっすぐ湯布院を目指します。
長者原でバイクを止めると反対車線に停車中のワンボックスから若い男の子がこちらにやってきていきなり一言「車に詳しいですよね?」
「!?あんたなんでそんなこと知ってる?? そりゃ確かに多少は詳しいかもしれないけど 汗」
と思っているとどうやらレンタカーのエンジンがかからないとのこと。
どれどれとシートに座って、いろいろやっているうちに運よくかかりました。
どうやらスマートキーの操作にエラーがあったようで、スペアキー(リアルな)を使ったら解除されたようです。
旧車はいろいろいじくりますが、こんな現代ハイテクはさっぱりですからエンジンがかかってよかったです 汗)
湯布院では閉館間際の岩下コレクションで展示物を見てから
朝のフェリーで予約しておいたその日の宿へ
ここも当然温泉。よいお湯で疲れが取れた気がしました。
思えばここまですべて温泉のある宿。 温泉天国九州ですね(恐るべし?笑)
昼食が遅かったこともあって近くのコンビニで買ってきたワインとつまみを夕食としてこの日は就寝しました。
by studio_argento | 2012-10-22 23:10 | 日常