べゼル
「ベゼル」です。 「べベル」じゃないですよ。 笑)
ベゼルと聞いて普通思い浮かべるのはコレでしょうね。(時計好きだけかな?)
あるものを取り巻くバンド状のものの呼称のようです。
日本語で言うと「覆輪」。
甲冑や刀剣の縁を包んで傷みを防止するための金属の帯です。
彫りなどの装飾がされていることが多いですね。
他にも着物の袖口や植物にその名を使われるようです。
さて、ここでいうベゼルは地金に宝石を留める方法を言います。
宝石のセッティング方法にはさまざまなものがありますが、ベゼルセッティング
あるいは覆輪留めというのは宝石の周りをバンド状の地金で取り巻いて、
その縁を宝石の上に倒しこんで「かしめる」留め方です。
利点としては
全周を地金で取り巻くのでもろい石が欠けるのを防げる
爪がないので小さな出っ張りがなく引っかかりにくい
欠点としては
石の上に地金が被さるので石が小さく見えてしまう
といった特徴があります。
さて、先日書いたダイヤモンドのリフォームですが、お客様のご要望が
「出っ張りが少なくて引っかからない、普段使いやすいリング」
とのことでしたので今回は覆輪留めでデザインを考えました。
大きいほうのダイヤは1カラット以上ありますので、その大きさを大事にして
石に被さる地金を極力少なく仕上げました。
当初のリングでは「いらな~い」と言っていたというお客様のお嬢様も
これならきっと欲しがってくれることでしょう。
リフォームは宝石が受け継がれていくお手伝いにもなると思いますね。
そうそう、覆輪といえば、LeMansの鍵にお守りを付けました。
2輪の大先輩で鳥取に住むグッチマニア、Mさんからいただいたコイン。
シルバーでベゼルを作ってキーホルダーに通しました。
あ、結局2輪ネタになってしまった・・・・汗)
by studio_argento | 2011-08-11 13:54 | ジュエリー