サプライズ
1月の終わりのこと、友人から一本の電話をもらいました。
「友達が婚約指輪を作ってほしいと言ってるんだけど力になってあげてくれないかな」
それが始まりでした。
ご紹介いただいた方とお話ししてみると
「つきあいはじめて1周年の2月14日にプロポーズをしてその時に指輪を渡したい」
「良質のダイヤモンドを使って一生の思い出になるリングを作りたい」
「自分の母親のエンゲージリングのダイヤモンドも再利用したい」
「ふたつのダイヤモンドをうまく組み合わせたデザインを考えてほしい」
そういったご希望をお持ちでした。
あまり時間がないので、メインになるダイヤモンドの選定とデザイン案のご提案を並行して進めたのですが、なかなか思うようなダイヤモンドに巡り合いません。
そのうちに2月14日には間に合わなくなってきてしまいました。
「時間に追われて適当なもので間に合わせたくない。 こだわって作り上げたい」
とのことで、その日はプロポーズをするだけになってしまいました。
もちろんお相手の返事はOK。
そこで今度はその1ヶ月後、3月14日を目指すことになりました。
さいわい、いくつかの候補の中から良いダイヤモンドを選んでいただくことができて
それまで相談を重ねて決めたデザインでエンゲージリングの製作を始めました。
直前まで手直しをしながら仕上がりを詰めて、出来上がったのがこちら
メインのダイヤモンドは1.62カラット。
クオリティはダイヤモンドの名ブランド、ハリーウィンストンで使用されるクラスに準拠したもの。
脇にあるのはお母様のリングから譲り受けたダイヤモンド。(0.33カラット)
全体のデザインの中には
○ ふたりの名前のイニシャルCとS
○ 惑星や衛星の軌道をイメージしたカーブ(天文好きの彼の希望)
○ ちょうど良いふたりの距離感(ダイヤモンドをふたりに見立てて)
○ ∞(無限)をイメージしたリングのライン
○ ダイヤの座に表された名字のイニシャルM
○ 5点の爪で留めて「☆」をイメージしたダイヤモンド
こうったエッセンスが盛り込まれています。
当初3月14日に渡すという予定だったのですが、紹介してくれた友人の粋な計らいで
直前の某イベントでの夕食会でふたりを壇上に呼び、
みんなの前で渡してもらうということになりました。
もちろんふたりはそれを知りません。
私もその場に同席したのですが、(知らぬふりをして座ってるのも冷や汗でしたが 笑)
会場は驚きや喜びに包まれてとてもハッピーな雰囲気になりました。
おふたりの、特に女性の驚きと喜びは察して余りあるものだったでしょう。
こちらももらい泣きしてしまいそうでした。
その後、双方のご両親ともおふたりの結婚を快諾。
特に新郎のお母様は自分のエンゲージリングがそうやって形を変えて受け継がれていくことを
とても喜んでおられたそうです。
それにしても1.6カラットという大きなダイヤモンドでのリングの製作でしたから
お話をいただいてから納めるまでの1カ月半は私も緊張しっぱなしでした。
デザインに関しても強いこだわりを持った方でしたので何度もメールで写真をやり取りして
細かい部分にまで気に入っていただけるよう仕上げました。
(普段の仕事で手を抜いてるわけではありませんよ、念のため 笑)
出来上がりには(ドラマチックな演出も相まって)満足いただけた様子。
私も充実感に包まれました。
この製作に集中していたため、その間止まっていた仕事のリカバリーも最近やっと一段落。
もうなんだか遠い昔のようにも思えますが、思い出すたびに次への力をもらえる
そんな印象深い仕事でした。
「友達が婚約指輪を作ってほしいと言ってるんだけど力になってあげてくれないかな」
それが始まりでした。
ご紹介いただいた方とお話ししてみると
「つきあいはじめて1周年の2月14日にプロポーズをしてその時に指輪を渡したい」
「良質のダイヤモンドを使って一生の思い出になるリングを作りたい」
「自分の母親のエンゲージリングのダイヤモンドも再利用したい」
「ふたつのダイヤモンドをうまく組み合わせたデザインを考えてほしい」
そういったご希望をお持ちでした。
あまり時間がないので、メインになるダイヤモンドの選定とデザイン案のご提案を並行して進めたのですが、なかなか思うようなダイヤモンドに巡り合いません。
そのうちに2月14日には間に合わなくなってきてしまいました。
「時間に追われて適当なもので間に合わせたくない。 こだわって作り上げたい」
とのことで、その日はプロポーズをするだけになってしまいました。
もちろんお相手の返事はOK。
そこで今度はその1ヶ月後、3月14日を目指すことになりました。
さいわい、いくつかの候補の中から良いダイヤモンドを選んでいただくことができて
それまで相談を重ねて決めたデザインでエンゲージリングの製作を始めました。
直前まで手直しをしながら仕上がりを詰めて、出来上がったのがこちら
メインのダイヤモンドは1.62カラット。
クオリティはダイヤモンドの名ブランド、ハリーウィンストンで使用されるクラスに準拠したもの。
脇にあるのはお母様のリングから譲り受けたダイヤモンド。(0.33カラット)
全体のデザインの中には
○ ふたりの名前のイニシャルCとS
○ 惑星や衛星の軌道をイメージしたカーブ(天文好きの彼の希望)
○ ちょうど良いふたりの距離感(ダイヤモンドをふたりに見立てて)
○ ∞(無限)をイメージしたリングのライン
○ ダイヤの座に表された名字のイニシャルM
○ 5点の爪で留めて「☆」をイメージしたダイヤモンド
こうったエッセンスが盛り込まれています。
当初3月14日に渡すという予定だったのですが、紹介してくれた友人の粋な計らいで
直前の某イベントでの夕食会でふたりを壇上に呼び、
みんなの前で渡してもらうということになりました。
もちろんふたりはそれを知りません。
私もその場に同席したのですが、(知らぬふりをして座ってるのも冷や汗でしたが 笑)
会場は驚きや喜びに包まれてとてもハッピーな雰囲気になりました。
おふたりの、特に女性の驚きと喜びは察して余りあるものだったでしょう。
こちらももらい泣きしてしまいそうでした。
その後、双方のご両親ともおふたりの結婚を快諾。
特に新郎のお母様は自分のエンゲージリングがそうやって形を変えて受け継がれていくことを
とても喜んでおられたそうです。
それにしても1.6カラットという大きなダイヤモンドでのリングの製作でしたから
お話をいただいてから納めるまでの1カ月半は私も緊張しっぱなしでした。
デザインに関しても強いこだわりを持った方でしたので何度もメールで写真をやり取りして
細かい部分にまで気に入っていただけるよう仕上げました。
(普段の仕事で手を抜いてるわけではありませんよ、念のため 笑)
出来上がりには(ドラマチックな演出も相まって)満足いただけた様子。
私も充実感に包まれました。
この製作に集中していたため、その間止まっていた仕事のリカバリーも最近やっと一段落。
もうなんだか遠い昔のようにも思えますが、思い出すたびに次への力をもらえる
そんな印象深い仕事でした。
by studio_argento | 2011-04-07 14:17 | ブライダル