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近況2

お茶席体験を終えたその夜は、かねてから家内が見てみたいと言っていた石見神楽を見に行ってきました。

石見神楽と言えば最近はあちこちで盛んに演じられて、中には海外公演をする社中(グループ)もあるようです。 また、衣装や演出など派手でわかりやすいものに変化してきているようですね。
お囃子のテンポにも比較的ゆっくりとした六調子と速くて賑やかな八調子とがあり、石見神楽には八調子の社中が多いようです。

帰省前に調べたところ、その夜は市内金城町にある美又温泉の施設での公演とその近くでの秋祭りの神楽を見ることができるようでした。
今回はできるだけ昔ながらの神楽を見せてやりたかったので、美又温泉での夜神楽公演ではなく、もう少し山手の旭町の「戸川大元神楽」というのを見にいきました。
山あいの小さな集落にある神社なので、なかなか目印がなく見つけるのに苦労しましたがなんとか辿りつけました。
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地元の人しか来ていない様子の社殿に遠慮しながら入ると、宮司さんが祝詞をあげて供え物をしている最中でした。
それが終わると神楽が始まるのですが、それまでの間に地元の若い人(社中の世話人風でした)に話を聞くことができました。
この社中の神楽は六調子ということ、古くなって痛んでいた社殿を集落のみんなで協力して建て直したこと、他で公演しているわけではないので衣装などの維持や新調が大変なこと、それでも若い人が継承してくれて続けていけていること、とはいっても人数が足りなくて出来ない演題もあることなど、短い時間でしたが地元の人に愛されているのを感じるには充分な話でした。
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さて、神楽が始まりました。 この時点で夜10時頃です。
まずは四人での舞い。 おそらく「神迎え」でしょう。
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衣裳が美しいですね。

次は今年新調したという衣装をまとった少年の舞い。
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神を迎える儀式としての舞い、「神楽」かと思うのですがよくわかりません。

そして次が「岩戸」です。
天照大神がスサノオノミコトの悪行に怒って天岩戸に隠れてしまいそれを開くために他の神々が尽力するというよく知られた話ですね。
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天照大神
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手に持つ金と銀の鏡は太陽と月でしょうか
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スサノオ登場
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暴れております・・笑
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暗くなった世界に戸惑う人々。奥の垂れ幕が替わっていますね、明かりも落とされて細かい演出。
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天の兒屋根の命(あめのこやねのみこと)、天の太玉の命(あめのふとだまのみこと)だそうです
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天の宇津女の命(あめのうづめのみこと)に神楽の依頼を・・
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天の宇津女の命の華麗な舞。神楽の原点ですね。
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 おそらく天の手力男の命 (あめのたぢからをのみこと)に岩戸を開くよう頼んでいるところでしょう。

ストーリーを追って見られるので表現の意味合いもよくわかり、楽しめました・・・が、岩戸が開く前に一緒に行った両親がギブアップ。 この時点で深夜0時半。ひとつひとつの舞いがしっかりと時間をかけて舞われているんですね。
聞けば3時ごろまでやっているとか。 それでも昔よりは2時間ぐらいは短いそうです。
平日だったので「翌日の仕事に差し支えないのですか?」と聞いたところ、みなさん休みを取っておられるそうでした。さすがですね。
ちょっと後ろ髪を引かれたのですが、毎年10月29日にしておられるそうなのでまた来年来ようとその場を後にしました。

父の仕事の関係で引っ越しを繰り返したため、ここといって故郷といえる土地を持たない私にとって、ひとつところで暮らし、そのコミュニティの文化を大切に守っていく人たちを見てちょっと羨ましく思いましたが、
でも私の性格ではそれはちょっと辛かったかもしれないなとも思ったのでした。

  by studio_argento | 2009-11-12 15:37 | 日常 | Comments(4)

Commented by ふじもん105号 at 2009-11-12 21:13 x
白猫#35さんに、こんな興味(趣味)があるとは?
意外でした。
我々のところでもこの季節になるとよく見かけますが、
マジマジと見る事も少なく、
本場の舞はまた違った赴きなのでしょうね!
Commented by studio_argento at 2009-11-12 21:59
子供のころに何度か見せてもらったことがあって、記憶に焼き付いてます。
そのままその土地で育っていたらやっていたかもしれませんね。
備前神楽も石見神楽とお互いに影響しあっているところもあるようですね。 機会があったら地元の小さな神社の夜神楽、見に行ってみてください。 生で見るととても面白いですよ。
Commented by onboro ALFA at 2009-11-14 07:46 x
近所の神社の秋祭りでも、毎年夜中に神楽の奉納が有り、多くの人で賑わっています。我が家も皆ファンです。口上が面白いし、素朴だけどなかなか迫力も有り楽しいですよね。
Commented by studio_argento at 2009-11-14 08:36
浜田市を中心としたエリアではテンポの速い八調子で、もっときらびやかな衣装や花火やスモークなどの派手な演出がされています。
それはそれで面白いのですが、昔ながらの素朴な夜神楽もいいですね。
こんどは最後まで見てみたいですね。

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