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らせんのペンダント

何度か食事をさせていただいて顔見知りになったシェフからご注文いただきました。

プレゼント用にオーダーされたのはプラチナ製ペンダント。 
ガーネットがワンポイントになっています。
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オーダーいただいた時のご希望として、ガーネットを使うこととリングを通して使えるデザインにしてほしいとのことでした。
普通にチェーンにリングを通すと直角になってしまい、どうしても座りが悪くなってしまいます。
それに石を置いたトップとあまり当たっても困ります。
そこでいろいろと考えて思いついたのが螺旋。
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螺旋の中にチェーンとリングを通すことによってリングが正面を向いて固定されます。
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使っているうちにリングがまわって落ちてしまうのではないかと心配されるかもしれませんが、螺旋の両端は閉じてあり、そこにチェーンを通しているので落ちることはありません。

リングを通さない時も、螺旋をぶら下げたりチェーンに通したりして雰囲気を変えることができます。
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チェーン自体も長さを自由に調整できるタイプですのでチョーカーとしても使えます。

写真撮影に使ったリングはお店にあったサンプルのものですが、いつかこのペンダントにとても意味のあるリングが下がる日が来るのかもしれませんね。
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  by studio_argento | 2010-02-02 15:50 | ジュエリー | Comments(0)

スタールビーのリング  形見の品

関西にお住まいのお客様からご依頼をいただいたリフォームです。

お送りいただいたのは古いメンズリング
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印台型と呼ばれる大きなリングにピンクのカボッションカットの石が留まっています。
この石、蛍光灯下ではわかりませんが、太陽光を当てると6条の光が輝きます。
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これはアステリズム効果と呼ばれるもので、内部にルチルなどの針状結晶を含む鉱物にあらわれる特徴ですが、この石のように細く、はっきりと、しかも中央に表れるというのはそう多くはないものです。

石の色から推測してスリランカ産のスタールビーではないかと思ったのですが、
今回はそれを鑑別機関に送って鑑別することはしませんでした。
なぜなら今回のリングはお客様のご主人のおじい様の形見だったからです。

ホワイトゴールドの地金部分は下取りをさせていただくことにして
新たにご主人のためにリングを製作することになりました。
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ご希望のデザインをお聞きしてスケッチをメールで見ていただき
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ワックスで原型を製作して
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仕上がりのイメージがわかりやすいように銀色に塗装して写真を見ていただきました
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OKをいただいて完成したのがこちら
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プラチナを贅沢にに使った存在感のあるリングです。

そのままでは使いにくかった形見の品もリフォームすることで
身につけることができて喜んでいただけたようです。
ちなみにこれは奥様からご主人へのお誕生日のプレゼント。
素晴らしいですね。

それにしてもこんなリングきれいな石のリングをつけていらっしゃったおじい様も
かなりお洒落な方だったのでしょうね。
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  by studio_argento | 2010-01-20 14:56 | ジュエリー | Comments(0)

リプロダクト

先日、今年初めにウェディングリングをオーダーしていただいたお客様が
奥様おひとりで来店されました。

お話をうかがってみると、ご主人のほうのリングが見えなくなってしまったとのこと。
どこに行ってしまったのかまったく分からないので
もし可能であればもう一度同じリングをつくれないものかと相談されました。
お作りしたものは2本のリングがぴったりとかなさり合い、大きなカーブを描く部分には
凹んだ部分が光のアクセントになっていたものでした。
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自分で作ったものですからもう一度作るのは可能です。
(手作りですから完全に同じものは無理ですけれど)
ただ、カーブを合わせるために奥様のリングを預かる必要がありました。
でも、奥様はこのリングをご主人へのクリスマスプレゼントにするので秘密にしたいとのことでした。
ですからこの指輪を何日もお預かりすることはできません。

そこでこの指輪のカーブを写し取りました。
具体的にはテーパー状の木の丸棒に薄い板状のソフトワックスを巻き、
リングを入れてそのカーブに合うようにワックスを切り取りました。

その日はそれでリングをお返しして、後日製作時にソフトワックスを開いてカーブを平面に写し取り
用意したプラチナ地金をそれに合わせて曲げました。

これを丸めるとほぼ希望通りのカーブを持ったリングができます。
もう一度ご来店いただき、数時間指輪をお預かりして荒削りのリングと奥様のリングをぴったりと合うように調整しました。

その後表面の凹みを入れて全体を磨き上げ、内側の下穴にペリドットを留めて完成しました。
もちろんはじめに作ったものと同じ刻印を入れてあります。
(画像は名前を消してあります)
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昨日か今日、このリングはご主人の指に収まっているはずです。
もとあったものと同じ形で、そして同じ、いやもっと深い奥様の想いとともに。
(奥様のおなかにはBabyが! 想いも1.5人分というところでしょう)
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  by studio_argento | 2009-12-25 14:08 | ジュエリー | Comments(0)

スピネルのリング

スピネルという宝石があります。
あまりなじみのない宝石かもしれませんし、ご存じの方でも合成石のほうをイメージされる方が多いかもしれませんね。

天然のスピネルは、硬度も7.5~8と高く、屈折率も高くて良く輝くきます。
色のバリエーションも豊富で、赤いものは昔はルビーと間違えられることも多かったようです。
イギリス王室に伝わる王冠に使われる「黒太子のルビー」は実はスピネルであったというのは有名な話です。

これはパープルのスピネルを使ったリングです。
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上品な色合いですがカットの良さも手伝ってとてもよく輝き、大きさもあるので存在感がありますね。
爪を丸く仕上げることと上から見たときに細く見えるようにとの希望でしたのでリングの部分を薄い板状にしました。 
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(指に当たる部分には幅を取って「指なじみ」をよくしてあります。)

石を留める枠も少し持ち上げるようにして光が入るようにし、板状の腕には丸穴をあけました。
イメージしたのは「軽さ」です。
飛行機やレーシングカーなどの軽さと強度を求められるものの構造部分などで見られる
「軽め穴」といった感じでしょうか。
大きめで高さのある石の割に軽やかなリングが出来上がりました。
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実はこれ、家内からのオーダーでした。
はじめは「男の人が考えそうなデザインね」といぶかしげでしたが、
出来上がったものを見てとても喜んでくれました。
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一番厳しい顧客に気に入ってもらえてホッとしましたね。
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  by studio_argento | 2009-12-01 14:50 | ジュエリー | Comments(3)

リフォーム 3→2

先日仕上げたリフォームをご紹介しましょう。

お預かりしたのは使わなくなったリング3本です。
プラチナ台にサファイアとメレダイヤが留まったもの。
プラチナとゴールドのコンビにサファイアが留まったもの。
同じくコンビの台に少し大きなダイヤが留まったもの。
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いずれもデザインの古さなどから使っておられなかったものです。
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石を取り外して、どの石をどう使うか考えていきます。

御希望としてはプラチナ製のリングを2本ということでしたので
サファイアをそれぞれのメインの石として使ったリングのデザインを
何点か描いてご覧いただきました。

片方はワックスを彫刻して原型を作り、鋳造して製作しました。
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もう片方はお預かりしたプラチナのリングを熔かして地金にし、
それを使って各パーツを作り、組み合わせてリングにしました。

できあがりはこちら。
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右のリングには大きいほうのサファイアとコンビのリングに入っていた少し大きいダイヤを、
左の方には小さいほうのサファイアを使いました。
それぞれに古いリングから外したメレダイヤを留めて華やかに仕上げてあります。
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コンビのリングのほうは熔かすと合金になってしまうので、分析に出して
プラチナと金の量に応じて下取りという形で値引きさせていただきました。

結局かかったお金は製作にあったって追加したぶんのプラチナ代と
製作工賃(デザイン料も含む)だけ、しかも下取り分を値引きということになり
2本のプラチナリングを作るにしてはかなり安く仕上げることができました。

使わないジュエリーの地金と宝石を上手に生かす
いろいろと厳しいご時世ではありますが、ジュエリーを楽しむ方法として
リフォームというのはひとつの賢い方法ではないでしょうか?
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  by studio_argento | 2009-11-22 15:18 | ジュエリー | Comments(0)

アニバーサリー

前職から転向して、この仕事を始めてからもう10年を裕に過ぎていました。
そうあらためて思い起こさせる仕事をさせていただいたのでご紹介します。

10年前の秋に挙式されたカップルがアニバーサリーリングのオーダーをくださったのです。
当時もそうだったのですが、80キロも離れた隣県の町からわざわざお越しいただきました。

10年つかっていただいたウェディングリングはこちら。
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金色に光る夕映えに浮かぶ雲のイメージです。
表面についたたくさんの傷が愛用していただいていることを思わせて嬉しくなります。
もちろん磨き直させていただきましたが、あえてすべての傷を消すほどは磨いていません。
それにしても10年前作ったものを今見るのはなんだか恥ずかしいですね。

そしてこのたび作らせていただいたアニバーサリーリングがこれ。
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ご主人がお小遣いをやりくりして奥様にプレゼントされました。
デザインのイメージは「黄道」 太陽の通り道です。
星座早見盤などに描かれていますよね。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、プラチナ製のリング表面を
斜めに一周する峰の上に10個のダイヤモンドが等間隔で留められています。
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ウェディングリングと同じく、天体をイメージしたデザインをご希望されたので
ご提案したところ、とても気に入っていただけました。

奇しくも今年は皆既日食で盛り上がった年。
それを思い出すように内側に ECLIPSE YEAR の刻印も入れました。
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きっと何年たっても今年のことを、そして結婚当初のことを思い出していただけることでしょう。

私も初心を忘れず、喜んでいただけるものづくりを続けなければと
あらためて思わされたありがたい仕事でした。
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  by studio_argento | 2009-11-05 18:19 | ジュエリー | Comments(2)

意味のあるリング

目標に向かって努力する人の心の支えになるようなリングを作らせていただいたのでご紹介します。

このお客様は、とある地方議会の女性議員です。
知人に紹介されてご来店いただいた時に、左手の薬指にする指輪のご注文をいただきました。
亡くなったご主人の思い出になるようなものをご希望でした。

ご主人を亡くされたあと、2人の子供さんを育て、なおかつ議員として公務に励む。
そんなお客様に私はご主人の思い出だけではなく、お子様2人を含めた家族4人を象徴し、
自身を力づけてくれるようなものをご提案することにしました。
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普段使いに差し支えない、シンプルで柔らかいデザインの中に4種類の石を留めました。
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少し大きめの中央2個がご夫婦の、両脇がお子様の誕生石です。

出来上がりにはとても満足していただけました。
薬指にいつも家族が揃っている。他の人からすれば何気ないこのリングも
ご本人には意味深いリングになりました。

先日ご来店くださったときにもきちんと左の薬指にそのリングはあり、
あらためて喜びを伝えていただきました。

このように、それに「意味」のあるジュエリーはそれ自体の経済的価値を超えて
特別な存在になりますね。
これからもこういった「意味」のあるものづくりをしていけたらと思います。
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  by studio_argento | 2009-10-26 13:41 | ジュエリー | Comments(0)

裏表のない

メビウスの輪というのをご存じでしょうか?

リボン状の紙の片方の端を180度ひねって(裏返して)反対の端と張り合わせて作った輪です。
このとき、中央に長手方向に線をひいていくと、リボンの表面すべてを通って元の位置に帰ってきます。  つまりくっつける前にはあった表と裏が無くなっているのです。

ドイツの数学者メビウスが発見したこの図形は工業や化学、デザインなど幅広い分野で利用されています。

今回ご紹介する結婚指輪は、そのメビウスの輪のイメージを取り込んだものです。
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ただ、普通断面が四角形(あるいはそのバリエーション)であるリングにこの性質を取り込むには
ちょっと考えないといけません。
リングには4つの面があるので、180度ひねると表裏と側面の2面ができてしまいます。
これでは一本の線ですべての面をつなぐことができませんね。
ですからひねりは90度か270度でないといけないことになります。
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デザイン的には90度が自然ですからそのデザインをリングの正面になる部分に入れました。
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左から右に向かって表面は上側面に、下側面は表面に移行していくのがおわかりでしょうか?
新婦のリングはひねりの他に全体に柔らかいカーブを持たせて女性らしさを表現しています。

ケースに収めて完成。
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これから始まる2人の人生にお互い表裏なく暮らしていけるよう誓いを込めたともいえる
デザインのリングが出来上がりました。
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  by studio_argento | 2009-09-15 14:29 | ブライダル | Comments(0)

夏のブライダルリング

この夏に挙式されたカップルのウェディングリングをご紹介しましょう。

最近人気のあるシャンパンゴールドのリングです。
それぞれに艶消しの部分と円が4つ集まったデザイン。
これは何を意味するのでしょう?
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実は新郎は造園を仕事にしてらっしゃいます。
それでご自身の好きな針葉樹のデザインを取り入れたいとのご希望でしたが、
ただ、新婦のほうにはあまりそれとわかるデザインを入れたくないとのことでした。

そこで2つのリングにまたがる大きな樹を艶消しで表現することにし、
なおかつそれを少しずらして、幹を新郎側にもっていきました。
これで新婦側のデザインはすぐには樹木とわからないものになりました。
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そして4つの円ですが、これは木の周りを飛ぶ蝶のイメージ。
なおかつお二人の挙式の日をあらわしています。 そう、8月8日ですね。
新婦側にはダイヤモンドを留めて華やかに、新郎側は中央を凹ませて印象づけています。

新婦のデザインは波間を飛ぶ蝶のようにも見えますね。

挙式の日付が表に表わされたので、普通は年月日を入れる内側の刻印は年号だけ。
その他にハートで挟んだお二人のイニシャルと、「永遠の愛」を意味するイタリア語をいれました。
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このデザインは新郎のご希望を主に聞いて仕上げたものですが、
相談している横でニコニコしながらうなずく新婦のやさしい笑顔がとても印象的でした。
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  by studio_argento | 2009-09-02 11:03 | ブライダル | Comments(2)

涼しげな水色 ~アクアマリンのペンダント

今年は梅雨明け宣言後もぐずついた天気が続いていたここ山陰も、お盆が明けると夏らしい暑さがやって来ました。(残暑って呼んでいいのでしょうかね? 笑)
少しでも暑さがまぎれるように涼しげな色合いのアクアマリンで製作したペンダントを
ご紹介しましょう。 (ただし、実際に製作したのはずいぶん前なのですけれど。)

以前オーダーをいただいた方から、今度はお嬢様へのプレゼントとのことでご依頼いただきました。
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3月の誕生石、アクアマリンを使ったプラチナ製ペンダントです。
縦長のバゲットカットで、厚さがある石ですが色合いも透明度も良くてとてもきれいな
色を見せています。
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同じ家族(御親戚)ということで以前の作品のテイストを盛り込んでデザインしました。
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厚さある石なので、石が左右に振れてしまうのを防ぐためにトップ自体を厚く作るのですが
重くならないように、また見た目にも軽く見えるように構造を工夫しました。

夏の空気の中、きれいな水色が胸元で揺れていると、
きっと涼しげな風を感じられるのではないかと思います。
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  by studio_argento | 2009-08-18 13:56 | ジュエリー | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE