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ティファニーセッティング

ティファニーセッティングとは、ティファニー社が1個石ダイヤモンドを最も美しく魅せる方法として
1886年に6本の立爪のセッティングとして開発した石留め法です。
ダイヤモンドが持ち上げられているため、光があらゆる方向から入り、
輝きがより強く引き出されています。
現在では婚約指輪(エンゲージリング)の代表的な石留め法の名称のひとつとなっています。
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ただ、私が思うにこのデザインはあくまでパーティーなどへの『おでかけ用』なのではないかと。

その証拠にお客様が持ち込むダイヤのリフォームの多くがこのタイプのリングで、
その理由が「普段使えないから」というものがほとんどだからです。

もちろんティファニーセッティングやそのバリエーションのセッティングは 
ダイヤの良さを最大限に発揮する素晴らしいデザインですし
それを贈った人の気持ちもうつくしいものであったとは思いますが
どんなに素晴らしいリングもライフスタイルに合わないものではそれこそ宝のもちぐされですね。

今回もそんな立爪のリングのリフォームのご依頼をいただきました。
1カラットと0・22カラットのふたつをひとつに合わせて作り直しです。
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お客様がはずしたくなくなるようなデザインを考えないといけないですね。
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  by studio_argento | 2011-07-12 18:29 | ジュエリー | Comments(2)

saxophone

中学時代の3年間吹奏楽部でトランペットを吹いていただけなのですが
おかげでいまだにクラシックやジャズにわずかながらも興味があります。

当時はまだ部員も多かった時代、男子生徒は金管、女子は木管となんとなく決まっていました。
そんな中でサックスが木管に入っているのはなんだか不思議な感じがしていました。

もうトランペットを吹かなくなって数十年ですが、また楽器をやってみたいとときどき思いますね。
今度はじめるならトランペット以外なら断然サックス。
あの色っぽい音色は吹く人もきっと気持ちイイでしょうね。
ジャズスタンダードとか吹けるといいだろうなあと妄想しています。

最近は女性プレイヤーも多いようですが、特に寺久保エレナがカッコいいですね。

今回ご紹介するエンゲージリング
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これを贈られる女性はアマチュアサックスプレイヤーです。
デザインの相談を受けた時、すぐにこのデザインが浮かびました。
横向きではわかりにくいかな?
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これ、サックスをイメージしているのです。
朝顔と呼ばれる開口部に0.3カラット+の最上質のダイヤモンドを留め
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キーの位置を小さなメレダイヤで表現しました。
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左の薬指にこれを付けてサックスを持つと、デザインが楽器の向きとシンクロするようになっています。


まだその方の演奏を聞いたことがないのですが、チャンスがあったらぜひ(リングをつけた)演奏を聴いてみたいものですね。
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  by studio_argento | 2011-07-01 13:42 | ブライダル | Comments(0)

Lotus

予想外に早い梅雨入りで、旧車&バイク好きには残念なシーズンになってしまいましたね。
早く梅雨明けするか、雨の日の少ない梅雨になってくれるといいなと思うのは勝手でしょうか?

さて、桜の後は一気に花のシーズンですが、これから咲く花の中に蓮(Lotus)があります。
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蓮の花と言えば泥水の中から生まれて来て美しい花を咲かせるところや
その葉が水に濡れない(ロータス効果と言うそうです)から 
ヒンドゥー教では俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴のようにとらえられ
そのイメージは仏教にも引き継がれ、仏の知恵や慈悲を象徴するものとして
仏像(如来像)の台座に蓮華台として使われたりしています。
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スリランカで採れるサファイアの中に蓮の花を想わせる美しいオレンジがかったものがあります。
(コランダムと言う鉱物の中で赤いものをルビー、それ以外をサファイアと呼びます)
これはパパラチアサファイアと呼ばれ、サファイアの中でも特に人気が高いものです。
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(pcモニターではその色は再現できないでしょうね。美しい色の宝石です)
このパパラチアという言葉、もともとは 「パルマラージャー」 というサンスクリット語で
その意味は 「王の花」 です。(マハラジャのラジャですね)
まさに天上界に咲く花をイメージした宝石ですね。




さて、今回の作品はそのパパラチアサファイアを使ったものではなく
蓮の花のカタチのほうをデザインしたゴールドのリングです。
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もともと旅先で買った思い出深いルビーを使い当店で製作したリングがアクシデントで壊れてしまい(奇跡的に石は助かったのですが)今回そのリングに使っていたメレダイヤを使用してのリフォームとなりました。
デザインはお客様からのいわゆる「持ち込み」です。(雑誌の切り抜きでした)
ただ、それをコピーするのではなく、指のサイズやダイヤの大きさに合わせてバランスを取りなおして、お客様に似合うよう、またイメージに近くなるよう何度か打ち合わせやワックスモデルでの検討をして製作しました。
出来上がりは充分満足いただけたようです。

今回のデザインはヨーロッパのもののようでした。
蓮の花は西洋の人にとって神秘的な花なのでしょうね。



このブログをご覧いただいている方の多くは蓮と聞くとあの「LOTUS」を思い出すでしょうね。
アンドリュー・ブルース・コーリン・チャップマンが起こした自動車&レースカーメーカーです。
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(よく見るとエンブレムに彼のイニシャルがすべて入っていますね。)
彼が自分の作る車にLOTUSと名付けたのは東洋思想があったからとか
奥様のあだ名がそうであったとか言われていますね。
でもヨーロッパにも蓮の花に関する話があって
ギリシア神話では「その実を食べると世の苦労を忘れる」架空の花だそうです。
もしかしたらチャップマンは彼の作る車が乗る人にとっての「蓮の実」になってほしかったのかもしれませんね。
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  by studio_argento | 2011-06-01 14:48 | ジュエリー | Comments(4)

サプライズ

1月の終わりのこと、友人から一本の電話をもらいました。
「友達が婚約指輪を作ってほしいと言ってるんだけど力になってあげてくれないかな」

それが始まりでした。
ご紹介いただいた方とお話ししてみると
「つきあいはじめて1周年の2月14日にプロポーズをしてその時に指輪を渡したい」
「良質のダイヤモンドを使って一生の思い出になるリングを作りたい」
「自分の母親のエンゲージリングのダイヤモンドも再利用したい」
「ふたつのダイヤモンドをうまく組み合わせたデザインを考えてほしい」
そういったご希望をお持ちでした。

あまり時間がないので、メインになるダイヤモンドの選定とデザイン案のご提案を並行して進めたのですが、なかなか思うようなダイヤモンドに巡り合いません。
そのうちに2月14日には間に合わなくなってきてしまいました。
「時間に追われて適当なもので間に合わせたくない。 こだわって作り上げたい」
とのことで、その日はプロポーズをするだけになってしまいました。
もちろんお相手の返事はOK。
そこで今度はその1ヶ月後、3月14日を目指すことになりました。
さいわい、いくつかの候補の中から良いダイヤモンドを選んでいただくことができて
それまで相談を重ねて決めたデザインでエンゲージリングの製作を始めました。

直前まで手直しをしながら仕上がりを詰めて、出来上がったのがこちら
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メインのダイヤモンドは1.62カラット。
クオリティはダイヤモンドの名ブランド、ハリーウィンストンで使用されるクラスに準拠したもの。
脇にあるのはお母様のリングから譲り受けたダイヤモンド。(0.33カラット)
全体のデザインの中には
 ○ ふたりの名前のイニシャルCとS
 ○ 惑星や衛星の軌道をイメージしたカーブ(天文好きの彼の希望)
 ○ ちょうど良いふたりの距離感(ダイヤモンドをふたりに見立てて)
 ○ ∞(無限)をイメージしたリングのライン
 ○ ダイヤの座に表された名字のイニシャルM
 ○ 5点の爪で留めて「☆」をイメージしたダイヤモンド
こうったエッセンスが盛り込まれています。

当初3月14日に渡すという予定だったのですが、紹介してくれた友人の粋な計らいで
直前の某イベントでの夕食会でふたりを壇上に呼び、
みんなの前で渡してもらうということになりました。

もちろんふたりはそれを知りません。
私もその場に同席したのですが、(知らぬふりをして座ってるのも冷や汗でしたが 笑)
会場は驚きや喜びに包まれてとてもハッピーな雰囲気になりました。 
おふたりの、特に女性の驚きと喜びは察して余りあるものだったでしょう。
こちらももらい泣きしてしまいそうでした。


その後、双方のご両親ともおふたりの結婚を快諾。
特に新郎のお母様は自分のエンゲージリングがそうやって形を変えて受け継がれていくことを
とても喜んでおられたそうです。

それにしても1.6カラットという大きなダイヤモンドでのリングの製作でしたから
お話をいただいてから納めるまでの1カ月半は私も緊張しっぱなしでした。

デザインに関しても強いこだわりを持った方でしたので何度もメールで写真をやり取りして
細かい部分にまで気に入っていただけるよう仕上げました。
(普段の仕事で手を抜いてるわけではありませんよ、念のため 笑)

出来上がりには(ドラマチックな演出も相まって)満足いただけた様子。
私も充実感に包まれました。


この製作に集中していたため、その間止まっていた仕事のリカバリーも最近やっと一段落。
もうなんだか遠い昔のようにも思えますが、思い出すたびに次への力をもらえる
そんな印象深い仕事でした。
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  by studio_argento | 2011-04-07 14:17 | ブライダル | Comments(4)

3月25日

震災後2週間も経って今更ではありますが
東北、関東、長野で起きた大きな地震で被災された方々にお見舞いを申し上げます。
また、それにより不幸にも命を落とされた方々に心よりお悔やみを申し上げます。

いま現在も被災地では不便な生活を続けておられるでしょう。
帰る家どころか街もなくして先の見えない方々、
荼毘にふすことも叶わず埋葬される人々やそのご家族のことなどを思うと
胸が締め付けられるような気がします。

また、福島原発では事態を鎮静化させるために決死の努力をしておられるものと思いますが、
風評被害や電気や水など生活基盤を脅かす影響なども出て
広い地域で大変なことになっているようですね。

遠く離れて目に見えては被害を受けなかった我々にできることは、
直接的には義援金や献血、必要とされる援助物資の提供などを「長く」つづけること。
間接的には自分の仕事を今まで以上にやって、経済を回すことだと思います。
これからは復興に向けお金はいくらあっても足りないでしょう。
増税の可能性や石油製品の値上げもあると思います。
しっかり働いて生活を守りながら、少しでも余裕があれば、
というより余裕を作って援助に回したいと考えています。

さて、そこで仕事の話です。
前回の記事に書いたように年明け以降例年になく忙しくしていました。
ゴールドのリングを納めた後はちょっと時間が厳しい仕事が待っていました。

本来3月初めごろ納める予定のものが、10日ほど早まってしまったのです。
なんとか間に合わせたのがこちら
トリビュートフェラーリ
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フィアット500をベースにフェラーリへのオマージュを込めた限定車。
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それをモチーフにしたキーリングです。

正面からの絵をデフォルメしてフラットなプレート型にデザイン。
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K18ホワイトゴールドで製作して、ライトやストライプの部分にダイヤをちりばめました。
本来は中央にはサソリがいるのですが、女性向けってことで馬にしました。

裏側にはイニシャルを彫刻。
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 裏から見ると鞄のようにも見えますね。 高級バッグに着けてもおしゃれかも。

ご依頼いただいた方が2月20日のホームパーティーで車のオーナーさんに
プレゼントされたのだそうですが、とても喜んでいただけたとのこと。 

頑張ったかいがありました。

こんなふうに仕事も忙しかったし、気持ちもなかなか記事を書く方向に向かわなくて
前回の記事から1カ月以上空いてしまいましたね。
やっと書くことができたのでまた少しずつ書いていこうと思います。
相変わらずのマイペースになると思いますが、よろしくお付き合いください。


あ、忙しいと言いながらもきちんとガレージには通っていますよ。  笑)
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  by studio_argento | 2011-03-25 14:24 | 日常 | Comments(4)

一難去ってまた一難

といってもこの場合、「難しい仕事」って意味です。 笑)

例年1月から3月ぐらいまでは仕事が少なく、暇なことが多いのですが
今年は少し様子が違っています。
ありがたいことにいろいろな仕事をご依頼いただいてかなり忙しく過ごしているのです。

その仕事の中のひとつで昨年末から手掛けていた「難しい」オーダーがやっと出来上がりました。
このリングです。
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これは私自身のデザインではないのですが、ご依頼いただいたお客様は強いこだわりを持った方で、どうしてもこのデザインで「私に」製作してほしいとのことでした。

一度は様々な理由からお断りしたのですが、どうしても諦めきれないとのことでしたので
その思いにこたえるべく製作することにしました。

現物を横に見ながら作ることもできず、お預かりした数枚の写真と、製作途中での数回の打ち合わせだけでご本人のイメージするものに近付けるのはなかなか大変でしたが、なんとか私なりの形になりました。

今週末には引き渡しです。(もうご本人は写真を見てらっしゃるので掲載しても問題ないでしょう)
喜んでいただけるといいのですが。



「一難(笑)」は去ったのですが、またすぐ次の難しい仕事が待っています。
時間的に厳しいものや、今までにないほど気を使わなければならない仕事など
それぞれハードルが高いものばかりです。  ふ~・・・汗)
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ひとつづつ着実に仕上げて喜んでいただきたいですね。
お客様の笑顔が何よりのエネルギー源ですから。

また、今日はひとつウェディングリングを納めました。
ふたりの笑顔を描いたイラストを刻印したリング。
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イラスト通り満面の笑みで受け取っていただけました。
おかげでこちらも充電完了。 次に向けて力が湧いてきました。
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  by studio_argento | 2011-02-15 14:28 | ジュエリー | Comments(2)

タイチェーン

いもので年が明けてからもう1週間たってしまいました。
正月休み明けにすぐこの週末の3連休と、いまだ正月気分の人も多いかもしれませんね。

私は年末からの大雪で年越し&正月気分も吹っ飛んでしまいましたし、
4日から始めた仕事もいきなり雪かきから始まったせいかなんだか今一つ乗り切れない感じです。
早く元のペースに戻して、今年もみなさんに喜んでいただけるモノ作りに励みたいと思います。

さて、年末の記事に書いていた「マニアックな」納品をご紹介しておきましょう。

タイチェーンというアクセサリーをご存知でしょうか?
男性がネクタイをするときに、タイピンを使いますよね。
一般的には、ワニグチと呼ばれるネクタイを挟むタイプや針でネクタイを刺すピンタイプが
使われますが、タイチェーンというのはそれらと違ってネクタイ生地を傷めない、
そしてちょっとエレガントなネクタイを留めるためのアクセサリーです。

構造的には「ヤジロベエ」と呼ばれる長いΩ型の金具
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の両端を10センチ程度のチェーンで結んだものです。
Ω型の中央をシャツのボタンにひっかけ、チェーンにネクタイをくぐらせます。
数本のチェーンを使ったり、ペンダントトップのようなパーツをつけたりしてネクタイを抑えます。

さて、今回製作したタイチェーンは1.32カラットのティアドロップ型のアクアマリンを使ったもので、デザインは依頼主にお任せいただきました。
アクアマリンの透明な水色、そして水滴を想わせるその形を見ていたら
以前その方のために作ったオブジェを思い出しました。
土佐錦。 
成長するにつれて巻き込んでいく尾びれが美しい金魚です。
ご依頼主はこの土佐錦がお好きで、このときのオブジェも大切に飾ってくださっているそう。
こんなに好きなものならきっとそのモチーフを身につけることができたらきっと嬉しいだろうと思い
アクアマリンをチェーンから下げるバチカン部分を土佐錦の形にしてみました。
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年末にお納めしたときに、「仕事始めにはこれをつけて」を嬉しそうにおっしゃっていました。
きっと新鮮でハリのある仕事始めになったでしょうね。

私も仕事始めとして年明け早々からブライダルリングの製作がいくつかありますし、
じっくり構えないといけない難しいオーダーもあります。(ありがたいことですね)
お客様の笑顔をエネルギーに、頑張ることにしましょう。






ところで、明日10日は成人の日。 いわゆるハッピーマンデーで定休日と重なります。
年明けしてから初めてガレージに行こうと思います。 こっちも仕事始め。
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お休みで時間のある人は覘いてみてください。
といってもまた雪が降りそうですが。
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  by studio_argento | 2011-01-09 16:11 | ジュエリー | Comments(4)

Merry Christmas!

今日はクリスマス♪
ここ山陰は昨日から本格的に寒くなり、雪も降ってホワイトクリスマスになりました。
みなさんそれぞれに大切な人と過ごされているのでしょうか。

その大切な人のためのプレゼントを今年もいくつかご注文いただきました。
 自分でデザイン画を描いたペンダント
 店頭で相談してデザインを決めたブルーアゲートのピアス
 いくつかの図案から選んでいただいて作った桜の模様のペアリング
 そして先日もご紹介した柴犬のペンダント
などどれも相手のことを想ってご依頼いただいた楽しい仕事でした。

そんな中、決定版ともいえるプレゼントをご紹介します。
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2本並んだこのリング、音楽が得意ではない人でもこのデザインはご存じでしょう。
「ト音記号」ですね。
これ、実は結婚指輪なのです。
新婦となる女性の名前にある一文字「奏」にちなんだデザインになっていて
女性のリングには中央に12月の誕生石、トルコ石をイメージしてブルーダイヤモンドを
男性のリングには内側にサファイアが留めてあります。
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両脇にはお二人のイニシャルを音符でデザイン化して彫りこんであります。
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このデザインは新郎と私の2人だけで考えました。
なぜか? 
そう、このリングは新郎から新婦へのサプライズプレゼントだったのです。
しかもちょうど今日、クリスマスの日にこの2人は結婚式を挙げているはず。

新婦の驚く顔が目に浮かぶようです。
きっと一生忘れられないクリスマスになることでしょうね。
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  by studio_argento | 2010-12-25 14:26 | ジュエリー | Comments(0)

ちょっと嬉しい再製作

1999年というともう11年も前ですね。
その年に結婚指輪を作らせていただいたお客様からお電話をいただきました。

奥様のリングが見当たらなくなったとのこと。
お仕事の関係で外す機会が多く、気づいたらどこに行ったかわからなくなってしまったそうです。

プラチナとピンクゴールドのコンビのリングは、内側の刻印をお二人で打った思い出深いもの。
奥様は再製作を希望されました。

当時の記録とご主人のリングを参考に、コンビの地金を用意しました。
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当時は奥様のリングにはご主人が刻印を打たれたのですが、今回は奥様が刻印を打たれました。
刻印が打たれた地金をリングに加工。
ご主人のものと同じデザインで製作しました。
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この際ご主人のリングも磨きなおしてリフレッシュしましょうかと提案したのですが
ご主人は今のままでいいとのこと。
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きれいに磨きあがった奥様のリングとギャップがありますが、それはそれで二人にとっては良いのかもしれませんね。

刻印を打ちながら奥様がおっしゃった言葉がとても印象的でした。
「ここで作ったものでなかったらもう諦めていたと思う」と。
私が製作のお手伝いをしたリングが、二人にとってやはり特別なものになっていたのですね。

あらためて自分の仕事の喜びを感じることができました。
また作り出すモノの意味の重さに襟を正すような思いでもありました。

指輪を無くした奥様には気の毒でしたけれど・・・
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  by studio_argento | 2010-12-16 13:04 | ブライダル | Comments(2)

Su misura

このブログのタイトル、Fatto a mano  というのはイタリア語で
「手造りした」という意味です。

手造りといっても古代のモノづくりと違って現代では様々な道具や機械類を使って製作します。
私の製作するジュエリーにしても電気、ガス、リューター、ローラー、ヤスリ、サンドペーパー、
ワックス、シリコンゴム、その他現代でなければ使えないであろうものを使っています。

場合によっては製作の一部を外注加工に出す場合もありますし
シリコンゴムで複製を作ることもあります。

それでは「看板に偽りあり」ということかというと私はそうは思わないのです。
もうひとつ、大切なコンセプトがあるからです。

Su misura これは「オーダーメイドの」という意味です。

オーダーメイドとはいいますが、自分欲しいもののイメージを
はなから持って来店される方はまずおられません。
オーダーメイドジュエリーの製作では、私とお客様の対話の中から形を決定していきます。
作り出す過程において両者が意見を出し合い、聞き合ってひとつの形にまとめていく。
片方からの一方的な発信ではないモノづくり、これも「手造り」の一部だと思うのです。

もちろん製作過程ではほとんどの工程を「手作業」しています。
もっと楽に、効率よく仕上げる方法もあるかもしれません。
しかし私はあえてそうしません。
そこに依頼主への想いをこめていますから。

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「デザインというものはモノの形だけを言うのではない。
それが形となるまでの過程や、それを取り巻く人の情熱、
出来上がったことの喜びや影響力など様々なものを含んでいる。」
そういった意味の言葉を聞いたことがあります。

私の場合、Su misura で Fatto a mano であることが
「デザイン」になっていると思うのです。

世の中にあふれかえっている「カタチ」
場合によっては既成のものに良く似たものを作ることになるかもしれません。
しかしそれがその人のためだけに「デザイン」されたものであれば
全く違った意味合いを持つようになるのではないでしょうか?
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  by studio_argento | 2010-12-03 17:32 | ジュエリー | Comments(2)

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