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タイチェーン

いもので年が明けてからもう1週間たってしまいました。
正月休み明けにすぐこの週末の3連休と、いまだ正月気分の人も多いかもしれませんね。

私は年末からの大雪で年越し&正月気分も吹っ飛んでしまいましたし、
4日から始めた仕事もいきなり雪かきから始まったせいかなんだか今一つ乗り切れない感じです。
早く元のペースに戻して、今年もみなさんに喜んでいただけるモノ作りに励みたいと思います。

さて、年末の記事に書いていた「マニアックな」納品をご紹介しておきましょう。

タイチェーンというアクセサリーをご存知でしょうか?
男性がネクタイをするときに、タイピンを使いますよね。
一般的には、ワニグチと呼ばれるネクタイを挟むタイプや針でネクタイを刺すピンタイプが
使われますが、タイチェーンというのはそれらと違ってネクタイ生地を傷めない、
そしてちょっとエレガントなネクタイを留めるためのアクセサリーです。

構造的には「ヤジロベエ」と呼ばれる長いΩ型の金具
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の両端を10センチ程度のチェーンで結んだものです。
Ω型の中央をシャツのボタンにひっかけ、チェーンにネクタイをくぐらせます。
数本のチェーンを使ったり、ペンダントトップのようなパーツをつけたりしてネクタイを抑えます。

さて、今回製作したタイチェーンは1.32カラットのティアドロップ型のアクアマリンを使ったもので、デザインは依頼主にお任せいただきました。
アクアマリンの透明な水色、そして水滴を想わせるその形を見ていたら
以前その方のために作ったオブジェを思い出しました。
土佐錦。 
成長するにつれて巻き込んでいく尾びれが美しい金魚です。
ご依頼主はこの土佐錦がお好きで、このときのオブジェも大切に飾ってくださっているそう。
こんなに好きなものならきっとそのモチーフを身につけることができたらきっと嬉しいだろうと思い
アクアマリンをチェーンから下げるバチカン部分を土佐錦の形にしてみました。
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年末にお納めしたときに、「仕事始めにはこれをつけて」を嬉しそうにおっしゃっていました。
きっと新鮮でハリのある仕事始めになったでしょうね。

私も仕事始めとして年明け早々からブライダルリングの製作がいくつかありますし、
じっくり構えないといけない難しいオーダーもあります。(ありがたいことですね)
お客様の笑顔をエネルギーに、頑張ることにしましょう。






ところで、明日10日は成人の日。 いわゆるハッピーマンデーで定休日と重なります。
年明けしてから初めてガレージに行こうと思います。 こっちも仕事始め。
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お休みで時間のある人は覘いてみてください。
といってもまた雪が降りそうですが。
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  by studio_argento | 2011-01-09 16:11 | ジュエリー | Comments(4)

Merry Christmas!

今日はクリスマス♪
ここ山陰は昨日から本格的に寒くなり、雪も降ってホワイトクリスマスになりました。
みなさんそれぞれに大切な人と過ごされているのでしょうか。

その大切な人のためのプレゼントを今年もいくつかご注文いただきました。
 自分でデザイン画を描いたペンダント
 店頭で相談してデザインを決めたブルーアゲートのピアス
 いくつかの図案から選んでいただいて作った桜の模様のペアリング
 そして先日もご紹介した柴犬のペンダント
などどれも相手のことを想ってご依頼いただいた楽しい仕事でした。

そんな中、決定版ともいえるプレゼントをご紹介します。
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2本並んだこのリング、音楽が得意ではない人でもこのデザインはご存じでしょう。
「ト音記号」ですね。
これ、実は結婚指輪なのです。
新婦となる女性の名前にある一文字「奏」にちなんだデザインになっていて
女性のリングには中央に12月の誕生石、トルコ石をイメージしてブルーダイヤモンドを
男性のリングには内側にサファイアが留めてあります。
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両脇にはお二人のイニシャルを音符でデザイン化して彫りこんであります。
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このデザインは新郎と私の2人だけで考えました。
なぜか? 
そう、このリングは新郎から新婦へのサプライズプレゼントだったのです。
しかもちょうど今日、クリスマスの日にこの2人は結婚式を挙げているはず。

新婦の驚く顔が目に浮かぶようです。
きっと一生忘れられないクリスマスになることでしょうね。
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  by studio_argento | 2010-12-25 14:26 | ジュエリー | Comments(0)

ちょっと嬉しい再製作

1999年というともう11年も前ですね。
その年に結婚指輪を作らせていただいたお客様からお電話をいただきました。

奥様のリングが見当たらなくなったとのこと。
お仕事の関係で外す機会が多く、気づいたらどこに行ったかわからなくなってしまったそうです。

プラチナとピンクゴールドのコンビのリングは、内側の刻印をお二人で打った思い出深いもの。
奥様は再製作を希望されました。

当時の記録とご主人のリングを参考に、コンビの地金を用意しました。
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当時は奥様のリングにはご主人が刻印を打たれたのですが、今回は奥様が刻印を打たれました。
刻印が打たれた地金をリングに加工。
ご主人のものと同じデザインで製作しました。
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この際ご主人のリングも磨きなおしてリフレッシュしましょうかと提案したのですが
ご主人は今のままでいいとのこと。
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きれいに磨きあがった奥様のリングとギャップがありますが、それはそれで二人にとっては良いのかもしれませんね。

刻印を打ちながら奥様がおっしゃった言葉がとても印象的でした。
「ここで作ったものでなかったらもう諦めていたと思う」と。
私が製作のお手伝いをしたリングが、二人にとってやはり特別なものになっていたのですね。

あらためて自分の仕事の喜びを感じることができました。
また作り出すモノの意味の重さに襟を正すような思いでもありました。

指輪を無くした奥様には気の毒でしたけれど・・・
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  by studio_argento | 2010-12-16 13:04 | ブライダル | Comments(2)

O.S.C.A    Dromos

オスカ・ドロモスと聞いてすぐに形を思い浮かべることができる人は
かなりクルマに興味がある人でしょうね。

20世紀の終わりにイタリアのクルマづくり復興を期して作られた車。
そのプロトタイプは日本で公開されて話題になりました。
(詳しくはこちらこちらで)
残念なことに量産には至らず、そのプロトだけが日本で眠っていたようです。

オスカ、マセラッティ、ザガート、ツーリング、こういった栄光ある名の血を引き
ザガートのデザイナー、エルコーレ・スパーダ氏のデザイン
アバルトのエンジニア、マリオ・コルッチ技師のエンジニアリングという
素晴らしい取り合わせで作られた車がプロトタイプだけで終わってしまったというのは
残念なことですね。

今週末、今日明日と京都で開催のマセラッティクラブのウェストミーティングに
そのDromosが参加します。
縁あって手に入れた知人が、クラブの方から誘われて出すとのこと。
そこでのお土産にとピッコラマッキナをいくつか注文してくれました。
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写真でしか見たことがないのですが、こうやって立体を作ってみると
あらためて凄いデザインの車だなと感じます。
ナマで見たかったのですが、今週末はちょっと身動きが取れずに断念。
興味のある人はぜひ行ってみてください。
きっと素晴らしい存在感だとおもいます。
もちろん他にも粒ぞろいのマセラッティ達がいるはず。
楽しめると思います。

噂によるとエルコーレ・スパーダ氏が会場にお越しになるとか。
氏の現役最後の仕事、しかも一番好きな作品と言っておられるという話も。
私の作ったピッコラマッキナが氏の手に渡るといいなとひそかに思っています。

その後の情報で、来日したのはオルシ伯爵家の方だったみたいです 汗)
でもピッコラマッキナはしっかり手渡されたとか。
それはそれで嬉しいことでした。 笑)

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  by studio_argento | 2010-12-04 14:21 | ヒストリックカー | Comments(6)

Su misura

このブログのタイトル、Fatto a mano  というのはイタリア語で
「手造りした」という意味です。

手造りといっても古代のモノづくりと違って現代では様々な道具や機械類を使って製作します。
私の製作するジュエリーにしても電気、ガス、リューター、ローラー、ヤスリ、サンドペーパー、
ワックス、シリコンゴム、その他現代でなければ使えないであろうものを使っています。

場合によっては製作の一部を外注加工に出す場合もありますし
シリコンゴムで複製を作ることもあります。

それでは「看板に偽りあり」ということかというと私はそうは思わないのです。
もうひとつ、大切なコンセプトがあるからです。

Su misura これは「オーダーメイドの」という意味です。

オーダーメイドとはいいますが、自分欲しいもののイメージを
はなから持って来店される方はまずおられません。
オーダーメイドジュエリーの製作では、私とお客様の対話の中から形を決定していきます。
作り出す過程において両者が意見を出し合い、聞き合ってひとつの形にまとめていく。
片方からの一方的な発信ではないモノづくり、これも「手造り」の一部だと思うのです。

もちろん製作過程ではほとんどの工程を「手作業」しています。
もっと楽に、効率よく仕上げる方法もあるかもしれません。
しかし私はあえてそうしません。
そこに依頼主への想いをこめていますから。

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「デザインというものはモノの形だけを言うのではない。
それが形となるまでの過程や、それを取り巻く人の情熱、
出来上がったことの喜びや影響力など様々なものを含んでいる。」
そういった意味の言葉を聞いたことがあります。

私の場合、Su misura で Fatto a mano であることが
「デザイン」になっていると思うのです。

世の中にあふれかえっている「カタチ」
場合によっては既成のものに良く似たものを作ることになるかもしれません。
しかしそれがその人のためだけに「デザイン」されたものであれば
全く違った意味合いを持つようになるのではないでしょうか?
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  by studio_argento | 2010-12-03 17:32 | ジュエリー | Comments(2)

泣いてまうやろ~!!

昨日ご来店の青年。
クリスマスに恋人へのプレゼントをご希望でした。

ペンダントということ以外あまり決めていなかったようなのですが
話をしているうちにデザインが決まりました。

モチーフは「柴犬」
実は彼女の実家で飼われていた柴犬がさきごろ天に召されたとのこと。
幼稚園時代から飼い始めて16年、月に一度実家に帰省するその日に息を引き取ったそうです。

その犬をデザインにするのは辛くないかなと思ったのですが
プレゼントするのがクリスマスとのことなので、そのころには少しは気持ちの整理が
できているだろうと、レリーフ状のペンダントトップを作ることに決まりました。

実は我が家にも柴犬がいるので
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                                          山陰柴の「アミカ」7歳♀
この話はいずれ私たちにも来るだろう別れを想わせ
お話を聞きながら涙をこらえるのが大変でした。
ほんとうに
「泣いてまうやろ~!! この話は犬好きが必ず泣いてしまうパターンのヤツや!!」
と言いたくなりましたね。

これから製作しますが、作りながら落涙しないか心配です。  笑)
彼の、彼女の、そして犬好きの心をこめて作りたいと思います。
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  by studio_argento | 2010-11-12 13:32 | シルバーアクセサリー | Comments(14)

ブルースター

今年は2010年。
もう21世紀も10年が過ぎようとしているのですね。
2000年はミレニアムイヤーということでその年に結婚式を挙げたカップルも
多かったのではないでしょうか?
今年はそんな方々が結婚10年ということでアニバーサリージュエリーのオーダーを
いただくことが多かったように思います。

その中で印象的だったものをひとつ。

ブルースターという花があるそうです。
5つの花弁をもつちいさなかわいい花。
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10年前の結婚式に新婦はこの花を飾って式を挙げたとのこと。
アニバーサリーのプレゼントのためのデザインを相談しているうちにご主人からそう聞きました。

そこでその花をモチーフにしたジュエリーを提案させていただきました。
また、ある書籍によると結婚記念日を象徴する宝石が美しいブルーの宝石、パライバトルマリンだったのでモノトーンの地金にその花の色をイメージさせるため、中央の花芯にパライバを留めることにしました。
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ワックスで原型を作って鋳造。
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出来上がったものを一度分割して細部を仕上げ、またロウ付けして組み合わせます。
色を際立たせるために花弁の表面は艶消しで仕上げました。




出来上がりはこちら
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花の数は2輪。
これは花弁の数を記念の年数に合わせるため。
花の大小は10年寄り添ってきたお二人を象徴しています。

アジャスター付きのチェーンを合わせて季節を問わず使えるペンダントに仕立てました。

10年たっても結婚式で使った花を憶えているご主人、素敵ですね。
次の10年もまた仲良く暮らしてくださいね。
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  by studio_argento | 2010-10-24 15:27 | Comments(0)

Spark!!

少し前に家内の頼まれて作ったペンダント。

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ダイヤモンドは0.261カラット、Eカラー、VS-1、エクセレントカット(ハートアンドキューピット)
大きな石ではありませんが、カットも良くなかなか存在感があります。
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本人の描いたイラストをもとに、プラチナで製作。
ダイヤが発する輝きをイメージしたのかな?
「スパーク」って感じです。

チェーンもスライドアジャストタイプにしたのでチョーカーにもペンダントにも。
着るアイテムを問わず一年中使えます。
出来上がりも気に入ってくれたようで、使用頻度が高いようです。 よかったよかった。




ところでスパークと言えば、こちらのブログで思い出したのが、
今までの車趣味の中で「スパークした!」と思った瞬間。
それは2005年ルマンクラシックジャパン。
開催されることを教えてあげた友人に、逆に誘われて
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アバルト1000SPに乗せていただきました。
家内はこっち
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OT1300。 女性ペアで走りました。


もう5年も前のことですが、間違いなく最高の瞬間でした。
レースで目の前を走るのはtipo33
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特等席でしたね。



その後2007年にも富士スピードウェイでの第2回にも誘っていただき
こんどはOTに夫婦で。
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2005年にはまだサーキットイベント初心者だった友人は
今では海外のサーキットも走る人になってしまいました。
彼にはとてもついてはいけませんが、
彼と一緒に走れたあの瞬間は間違いなく私たち夫婦にとって輝くダイヤモンド。 宝物ですね。
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  by studio_argento | 2010-10-07 14:04 | ジュエリー | Comments(12)

家族のペンダント

そのお客様(男性)は、趣味を仕事にしたような方でした。

ですから仕事が大好きで、まるで遊んでいるかのように夢中で仕事をしてこられました。
若いころからつきあって、お互い好きで結婚した奥様のことも
お二人のお子様のことも時には忘れてしまうほど。

ところがあるきっかけで家族というものを考え直すことになり、
その答えの一つとして思いつかれたのが今回ご紹介するジュエリーです。

家族4人の誕生石を配したペンダント。
ひとつの家族をイメージしたデザインのそれは奥様へのプレゼントでした。
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一点ものの製作ですからまさに世界にただ一つの家族。
そのつながりを大事に思うお客様の気持ちをカタチにしてみました。
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ケースに収めて納品。
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喜んでいただけるといいなと思っていたのですが・・

しばらくしてからお客様からお電話をいただきました。
渡したときに奥様はあまり嬉しそうな様子を見せなかったとのこと・・・・・・・





「喜んでもらえなかったのかな?」と思っていたお客さまに、奥様は後日

「ほんとうに嬉しい時はその場では
あまりはしゃげないものなのよ」


とおっしゃったそうです。


もちろん奥様はお客様への感謝を言っておられるのでしょう。

しかし、大切な人への心をこめたプレゼント、そのお手伝いができるというのは幸せなことです。
作り手としても最高のコメントをいただいた気がしました。
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  by studio_argento | 2010-09-14 14:17 | ジュエリー | Comments(2)

オパールのリング ~リフォーム~

オパールのリングをリフォームしました。

オパールという宝石はとかく年配の人というイメージがあるようですが、
それはデザインが古いジュエリーばかりご覧になっているからかもしれません。

今回のリフォームも、もとは古いデザインのリングでした。
ご依頼主のお母様が大事になさっていたリング、それをご本人のために作り替えました。

ご希望はシンプルで普段使えるもの、指が長く見えるデザインとのこと。
2度のプレゼンでデザインが決まりました。
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リズム感のある腕が軽快に指の上でループしています。
オパールは中央から少しずらして変化を持たせています。
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普段使いですのでメレダイヤなどは留めずにスッキリと仕上げました。
オパールの表面には少しシミがありますが、
この場合その宝石に対するご本人の想いのほうが宝石の市場価値に勝りますね。


出来上がって指にはめていただいた時の嬉しそうなお顔は
やはりこの仕事をしていて良かったなと思える一瞬であり、
次の仕事へのエネルギーですね。
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  by studio_argento | 2010-08-10 16:19 | ジュエリー | Comments(0)

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