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リスペクト

グランサンク(Les Grand Cinq)

これはパリのヴァンドーム広場周辺にある宝飾店の老舗5店をさす呼び名です。
メレリオ・ディ・メレー                                        
ショーメ                                                    
モーブッサン                                              
ブシュロン                                                 
ヴァン クリーフ&アーペルがその5店。

もっとも今ではそのうち4社は創業者一族が経営から離れてしまっているので
そう呼ばれることもなくなってきているようです。
少し寂しい話ですね。
(ちなみに私も尊敬するブランド、カルティエは以前この組合にいたそうですが、
独立独歩の気風があるらしく、途中で辞したそうです。)
 



さて話は変わって。
昨年オーダーいただいて制作したネックレスをご紹介しましょう。

オーダーいただいたT様は以前もご紹介した、かなりこだわりのあるお客様。
日頃から雑誌やウェブにアンテナを張り巡らせて
自分の好きなジュエリーのデザインを脳内ストックしておられます。

そんなT様が好みのデザインとしてピックアップされるものの多くが
グランサンクの中で一番若い(といっても100年以上ですが)ブランドのもの。


今回はその中でも普通店頭ではなかなか見ることができない
いわゆる「ハイジュエリー」のデザインをご希望としてお持ちになりました。

もちろんそのままコピーするわけにもいきませんし、技術的にも私には無理でしょう。
何せ世界トップクラスのジュエラーの工房の精鋭が何カ月もかけてつくるものですからね。
またご予算の制約もあります。

ご希望を訊きながら私なりにデザインをアレンジ、素材もご希望のゴールドに変更。
シルバーでデザイン検討用のスタディモデルも作り、
出来上がりのイメージを確認していただきながら作業を進めました。

持ち込みのメレダイヤを使ったり表面加工に工夫をしたりして
私なりにオリジナルへのリスペクトを表わしたものを創らせていただきました。







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オリジナルは当然プラチナ製。花のモチーフや首に廻る部分などすべてのパーツにダイヤモンドが留められています。 
価格も「ふえわわ」(謎笑)くらいとのこと。



苦労のかいがあって「ほぼ」満足していただけました。
一点気になると言われた部分はしばらく使ってみていただいて
「どうしても」ということであれば手直ししましょうということになりましたが
その後「気にならなくなった」とのご連絡。 
安心しました。

T様はさっそく職場にもつけて行かれたそうです。
職場の方は驚かれたかもしれませんね。

無事に納品も終えお話をしていると、おもむろに1枚の切り抜きを出されたT様。
そこにはまたしてもハイジュエリーの写真。
次の作品のデザインベースはそれになりそうです。
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  by studio_argento | 2014-01-18 14:05 | ジュエリー | Comments(1)

午年

明けましておめでとうございます。
相変わらずのスローなブログですが今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年は午年。 
昨年末にまさに今年にちなんだようなジュエリーの制作をさせていただきました。


I様はクルマ好きということで以前から親しくしていただいていたのですが、
昨秋、奥様と一緒にご来店いただきリングのオーダーメイドのご相談をいただきました。

聞けば奥様は20年以上も欲しいデザインのリングがあったそうで、
今まで自分のイメージに合うそれに出会えたことがなかったとのこと。
そこで結婚25周年の年に記念の意味もこめて当店にオーダーしてくださいました。

話の流れからもうおわかりだと思いますが、ご希望は「馬」のリング。
奥様のイメージを探るべく何度も打ち合わせをしたり、I様がパソコンで
イメージ写真を制作してくださったりして、それをもとにデザインを練っていきました。
クレイでのモデル製作やワックス原型の作り直し、手直し等を経て
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出来上がったのが




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指に対して少し斜めに向いた顔、たてがみの量感、左頬にかかった尾とその毛並み、優しい表情、耳の向きなど奥様のこだわりをひとつひとつカタチにしました。左の人差し指に付けたときに馬の鼻筋を優しくなでてあげられるような、そんな雰囲気です。
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高さを抑えるために頬骨より下は指に埋まってる感じですね。 
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馬に詳しい方ならお分かりだと思いますが、実はこの耳の向きは怒っているときや
全力疾走している時のもの。(全力疾走時はさらに鼻の穴が大きく開いています。)
普段は耳が立っているものなのですが、かなり高さのあるリングなので奥様のご希望で
この向きとしました。

リングの内側には25周年を表わすギリシャ数字とイニシャルを彫刻。
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指の腹に当たる部分に平らなところを設けて、外したときにきちんと自立するようになっています。

完成まで数カ月かかりましたがなんとか年が変わる前にお納めさせていただきました。
奥様が喜んでおられた様子を後日I様より聴かせていただいて、
20数年来のご希望をかなえることができてこちらも嬉しい仕事でしたね。

制作にあたり、沢山の資料写真を集めたりしたのですが
一番参考になったのはやはり生きた馬でした。
寒い中鉄馬に乗って大山のライディングパークまでいったかいがありましたね。
鉄馬でっていうのは単なる自己満足なんですけどね。 馬への敬意というか。 笑)

午年の今年、あの美しい生き物のように華麗に駆け抜けていきたいものです。
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  by studio_argento | 2014-01-06 11:44 | ジュエリー | Comments(2)

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