<   2011年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 

解き放つ

先日、岡山国際サーキットでアルファロメオチャレンジというアマチュアレースの
2011年シーズンの関西&九州エリア最終戦に参加してきました。

レースは2ヒート制で、1レース目の上位数台のグリッド位置を2レース目では入れ替える
リバースグリッド制(WTCCなどでおなじみですね)で行われました。

予選こそポールを取れましたが、レースは終始75との競り合いでどちらも2位。
クラス違いでしたからクラス優勝ではあるのですが、レースとしては完敗でした。






それにしても35番車がレストアなってからはや11年。
年によって多い少ないはありますがずっとサーキットを走ることを続けてきました。
レースの帰りの車の中でふと「なぜ続けているんだろう」と思ったときに頭に浮かんできたのが
「解き放つ」という言葉。

コツコツと準備してきたクルマの性能をできうる限り発揮する。
公道では決して出来ない、その車の限界に近い力をサーキットに「解き放つ」。

スピードやクルマの挙動、路面とタイヤの状態、競り合っている車の動き、
レース全体の組み立てなどを自分の持つ五感を総動員して感じ、
またステアリング、ABCペダルなどの操作や
それから起こる挙動を予測したりフィードバックしての修正など
自分の持てる運転の能力すべてをその時間に「解き放つ」。

あのサーキット走行の短い時間というのは私にとってとても美しい時間なのだと。
(絶対的な速さや技術の巧拙は関係ない)

もちろん仕事をしていても、バイクに乗っていても美しい時間を過ごすことはできます。
でもサーキットを走るときほど「濃く」はない。
走り終わった後の疲れは、相棒のクルマと共に持てる力を「解き放った」との充実感、
あるいは「解き放ち切れなかった」との自己嫌悪と相まって他に無い感覚です。

クルマで走ることはもしかしたら子供のころ徒競争でいつもビリだった私の
カタルシスになっているのかもしれません。

この「解き放つ」美しい時間を得られる限り
私にとって「参加する」レースの魅力は消えないでしょう。

勝っても負けても。

                             動画アップしました。
[PR]

  by studio_argento | 2011-10-19 14:45 | ヒストリックカー | Comments(14)

きざし

V50にもすっかり慣れた家内と秋の蒜山
以前からチェックしていたすすきの原へ。
f0179073_13333267.jpg
f0179073_13335783.jpg

仙石原には及ばないけれど背丈ほどもあるすすきが一面に。
f0179073_13361678.jpg
f0179073_13364126.jpg

お気に入りの場所のひとつになりそうです。
道中にはコスモスも咲き乱れてすっかり秋景色。



遅いお昼を食べて蕎麦屋から出てみると



ちょうどやんだところだったのですぐに走り出すと200メートルほどで路面はドライに。 
ここは降っていなかった様子。



「ああ、冬が来る」



山陰の冬は寒気の影響で天気が不安定になりがち。
晴れていても急に雲が出てザッと降ってきたり
また雲間から日がさしてきたり。
それが小さなエリアで起きたりする。 まさにこの日の蒜山。
「弁当忘れても傘忘れるな」のいわれも然り。


帰り道にちょっと寄り道。
f0179073_13233279.jpg

名前が名前で観光バスも立ち寄るほどの場所。
別にご利益が欲しいわけではないのですが・・・
f0179073_1324093.jpg
お社は小さいながら良い雰囲気。
飾りの龍の彫り物からきちんとひげが出ていて驚く。
それにしても具体的なお願いの絵馬の多いこと。  苦笑)
ちなみに「かもちじんじゃ」と読みます。

夕方早くにはガレージに帰ったのですがグローブをした指先がつめたくなりました。
今の季節の中にも次の季節のきざしはあるものですね。
[PR]

  by studio_argento | 2011-10-07 13:38 | 日常 | Comments(16)

Buco della chiave 

ある日一本の電話をいただきました。
「ある人からご紹介いただいたのですが、結婚指輪のオーダーができるとか」
「そうですね。ご希望のデザインで制作可能です。 デザインの相談から始めるのですぐには出来上がりませんが、そのぶんおふたりだけのオリジナルのものが出来上がります。
制作にあたって何度かお会いしてお話ししながらデザインを決めていくのが一般的です。
場合によってはメールなどでの打ち合わせも可能ですが。」
「そうですか。 それではこれから相談にうかがってもかまいませんか?」
「いいですよ。ご来店お待ちしています。 松江近辺の方ですか?」
「いえ、大阪です。」

「ああ、大阪ね」
f0179073_1584559.jpg
f0179073_1594675.jpg
f0179073_15101421.jpg
f0179073_15122650.jpg




・・・・・・





「えええ~!! 大阪ですか!? これからお越しになるのですか??」
「ハイ、クルマで行きます。では。」






数時間後、ご来店いただきました。
大阪の知人に紹介いただいたその方はすでにお相手と同居中。
一刻も早くリングが欲しい、でも既製品ではなくオリジナルのものを
お相手には内緒で作りたいとのことでご来店いただいたのでした。

相談した結果作りあげたリングが
f0179073_1515020.jpg
f0179073_1532291.jpg

シンプルで優しいカーブを描くリングの表面にはお互いのイニシャルを彫り込んであります。
そしてその文字をつなぐ部分には鍵穴のデザイン。
f0179073_1522485.jpg
これはお名前にちなんだデザインでもあります。
女性のリングのほうにはピンクサファイアが留めてあります。
男性のリングには内側にダイヤモンドを。
f0179073_158998.jpg


大阪から、ごく近所の店にでも行くようにお越しになったのですが
往復500キロは大変だったと思います。
でもそれを苦にもせずオリジナルのリングをプレゼントしたい。
お相手を想う気持ちの表れですね。
もちろん出来上がったリングにはご満足いただけました。

これから2人のキーでどんな明日の扉を開けていくのでしょうか。
おしあわせに。

Hさん、ご紹介いただきありがとうございました。
おかげでまた嬉しい仕事がひとつできました。
ちょっとびっくりしましたけどね。 笑)
[PR]

  by studio_argento | 2011-10-01 15:16 | ブライダル | Comments(4)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE