カテゴリ:ジュエリー( 77 )

 

スピネルのリング

スピネルという宝石があります。
あまりなじみのない宝石かもしれませんし、ご存じの方でも合成石のほうをイメージされる方が多いかもしれませんね。

天然のスピネルは、硬度も7.5~8と高く、屈折率も高くて良く輝くきます。
色のバリエーションも豊富で、赤いものは昔はルビーと間違えられることも多かったようです。
イギリス王室に伝わる王冠に使われる「黒太子のルビー」は実はスピネルであったというのは有名な話です。

これはパープルのスピネルを使ったリングです。
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上品な色合いですがカットの良さも手伝ってとてもよく輝き、大きさもあるので存在感がありますね。
爪を丸く仕上げることと上から見たときに細く見えるようにとの希望でしたのでリングの部分を薄い板状にしました。 
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(指に当たる部分には幅を取って「指なじみ」をよくしてあります。)

石を留める枠も少し持ち上げるようにして光が入るようにし、板状の腕には丸穴をあけました。
イメージしたのは「軽さ」です。
飛行機やレーシングカーなどの軽さと強度を求められるものの構造部分などで見られる
「軽め穴」といった感じでしょうか。
大きめで高さのある石の割に軽やかなリングが出来上がりました。
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実はこれ、家内からのオーダーでした。
はじめは「男の人が考えそうなデザインね」といぶかしげでしたが、
出来上がったものを見てとても喜んでくれました。
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一番厳しい顧客に気に入ってもらえてホッとしましたね。
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  by studio_argento | 2009-12-01 14:50 | ジュエリー | Comments(3)

リフォーム 3→2

先日仕上げたリフォームをご紹介しましょう。

お預かりしたのは使わなくなったリング3本です。
プラチナ台にサファイアとメレダイヤが留まったもの。
プラチナとゴールドのコンビにサファイアが留まったもの。
同じくコンビの台に少し大きなダイヤが留まったもの。
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いずれもデザインの古さなどから使っておられなかったものです。
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石を取り外して、どの石をどう使うか考えていきます。

御希望としてはプラチナ製のリングを2本ということでしたので
サファイアをそれぞれのメインの石として使ったリングのデザインを
何点か描いてご覧いただきました。

片方はワックスを彫刻して原型を作り、鋳造して製作しました。
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もう片方はお預かりしたプラチナのリングを熔かして地金にし、
それを使って各パーツを作り、組み合わせてリングにしました。

できあがりはこちら。
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右のリングには大きいほうのサファイアとコンビのリングに入っていた少し大きいダイヤを、
左の方には小さいほうのサファイアを使いました。
それぞれに古いリングから外したメレダイヤを留めて華やかに仕上げてあります。
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コンビのリングのほうは熔かすと合金になってしまうので、分析に出して
プラチナと金の量に応じて下取りという形で値引きさせていただきました。

結局かかったお金は製作にあったって追加したぶんのプラチナ代と
製作工賃(デザイン料も含む)だけ、しかも下取り分を値引きということになり
2本のプラチナリングを作るにしてはかなり安く仕上げることができました。

使わないジュエリーの地金と宝石を上手に生かす
いろいろと厳しいご時世ではありますが、ジュエリーを楽しむ方法として
リフォームというのはひとつの賢い方法ではないでしょうか?
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  by studio_argento | 2009-11-22 15:18 | ジュエリー | Comments(0)

アニバーサリー

前職から転向して、この仕事を始めてからもう10年を裕に過ぎていました。
そうあらためて思い起こさせる仕事をさせていただいたのでご紹介します。

10年前の秋に挙式されたカップルがアニバーサリーリングのオーダーをくださったのです。
当時もそうだったのですが、80キロも離れた隣県の町からわざわざお越しいただきました。

10年つかっていただいたウェディングリングはこちら。
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金色に光る夕映えに浮かぶ雲のイメージです。
表面についたたくさんの傷が愛用していただいていることを思わせて嬉しくなります。
もちろん磨き直させていただきましたが、あえてすべての傷を消すほどは磨いていません。
それにしても10年前作ったものを今見るのはなんだか恥ずかしいですね。

そしてこのたび作らせていただいたアニバーサリーリングがこれ。
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ご主人がお小遣いをやりくりして奥様にプレゼントされました。
デザインのイメージは「黄道」 太陽の通り道です。
星座早見盤などに描かれていますよね。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、プラチナ製のリング表面を
斜めに一周する峰の上に10個のダイヤモンドが等間隔で留められています。
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ウェディングリングと同じく、天体をイメージしたデザインをご希望されたので
ご提案したところ、とても気に入っていただけました。

奇しくも今年は皆既日食で盛り上がった年。
それを思い出すように内側に ECLIPSE YEAR の刻印も入れました。
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きっと何年たっても今年のことを、そして結婚当初のことを思い出していただけることでしょう。

私も初心を忘れず、喜んでいただけるものづくりを続けなければと
あらためて思わされたありがたい仕事でした。
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  by studio_argento | 2009-11-05 18:19 | ジュエリー | Comments(2)

意味のあるリング

目標に向かって努力する人の心の支えになるようなリングを作らせていただいたのでご紹介します。

このお客様は、とある地方議会の女性議員です。
知人に紹介されてご来店いただいた時に、左手の薬指にする指輪のご注文をいただきました。
亡くなったご主人の思い出になるようなものをご希望でした。

ご主人を亡くされたあと、2人の子供さんを育て、なおかつ議員として公務に励む。
そんなお客様に私はご主人の思い出だけではなく、お子様2人を含めた家族4人を象徴し、
自身を力づけてくれるようなものをご提案することにしました。
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普段使いに差し支えない、シンプルで柔らかいデザインの中に4種類の石を留めました。
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少し大きめの中央2個がご夫婦の、両脇がお子様の誕生石です。

出来上がりにはとても満足していただけました。
薬指にいつも家族が揃っている。他の人からすれば何気ないこのリングも
ご本人には意味深いリングになりました。

先日ご来店くださったときにもきちんと左の薬指にそのリングはあり、
あらためて喜びを伝えていただきました。

このように、それに「意味」のあるジュエリーはそれ自体の経済的価値を超えて
特別な存在になりますね。
これからもこういった「意味」のあるものづくりをしていけたらと思います。
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  by studio_argento | 2009-10-26 13:41 | ジュエリー | Comments(0)

涼しげな水色 ~アクアマリンのペンダント

今年は梅雨明け宣言後もぐずついた天気が続いていたここ山陰も、お盆が明けると夏らしい暑さがやって来ました。(残暑って呼んでいいのでしょうかね? 笑)
少しでも暑さがまぎれるように涼しげな色合いのアクアマリンで製作したペンダントを
ご紹介しましょう。 (ただし、実際に製作したのはずいぶん前なのですけれど。)

以前オーダーをいただいた方から、今度はお嬢様へのプレゼントとのことでご依頼いただきました。
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3月の誕生石、アクアマリンを使ったプラチナ製ペンダントです。
縦長のバゲットカットで、厚さがある石ですが色合いも透明度も良くてとてもきれいな
色を見せています。
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同じ家族(御親戚)ということで以前の作品のテイストを盛り込んでデザインしました。
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厚さある石なので、石が左右に振れてしまうのを防ぐためにトップ自体を厚く作るのですが
重くならないように、また見た目にも軽く見えるように構造を工夫しました。

夏の空気の中、きれいな水色が胸元で揺れていると、
きっと涼しげな風を感じられるのではないかと思います。
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  by studio_argento | 2009-08-18 13:56 | ジュエリー | Comments(0)

18金ゴールド トルマリンリング

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オーダーメイドの場合、まったくゼロの状態からモノを作っていくので
デザインが決まるまでの時間がとても大切です。

今回ご紹介するリングも、デザインを決めるまでたっぷりと時間をとったものです。

手持ちのトルマリンを使ってリングを作ってほしい
使うのは18金ゴールド
デザインはラインがきれいで優雅なもの

お客様の当初のご希望はこういったことでした。

いくつかデザイン画を描いてご覧いただき、まずそのなかから好みのものを選んでいただきました。
ただ、それもイメージ通りというわけにはいかなかったので、それをたたき台にして
さらにデザインを発展させていきました。
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いろいろとお話をしているうちに徐々にお客様のイメージが固まってきて、
それを私のほうでもデザインとして理解することができるようになりました。

ご相談しては手直しをし、しばらく時間をおいてまたご相談をする、
時にはお客様がひらめいた新しいデザインを取り入れたりしながら
ゆっくりとデザインを練っていきました。 

最初にご来店いただいてから数か月、ついに納得のいくデザインが出来上がり
製作をさせていただきました。
ご本人のこだわりが十分反映された仕上がりにはご満足いただけたようでした。
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作ってほしいもののアイデアがなくても、いろいろとお話していると(世間話でも)
何かヒントが見えてくることもあります。
また、日常生活の中でも、意識していることで何かひらめいくこともあります。
そういったものを重ねて、まさにオンリーワンのデザインを共同製作していくのです。

このようにじっくりと時間をかけて希望のものを作るというのは、
なかなか楽しくて贅沢なことだと思うのですがいかがでしょう?
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  by studio_argento | 2009-06-17 13:30 | ジュエリー | Comments(2)

ジャスパーペンダントトップ

碧玉(へきぎょく)は、微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質石英)。ジャスパー(Jasper)とも呼ばれる。酸化鉄や水酸化鉄などの不純物が混入して不透明で、不純物の違いによって、紅色・緑色・黄色・褐色など様々な色や模様のものがある。玉髄やメノウと同じ種類であるが、それらより不純物を多く含んでいるとされる。  Wikipedia「ジャスパーの項より引用」

めのう(アゲート)やジャスパーには様々な模様をあらわすものが多くあります。
当店店頭にあったものの中にお客様のイマジネーションを喚起するものがあり
その石でペンダントトップを製作させていただきました。
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直径3センチ弱の丸い石ですが、その模様の中にお客様が見つけられたのは「宇宙」
下方に渦巻く雲の向こうに二つの惑星(衛星?)が 浮かんでいる画に見えませんか?
(写りこみが強くてみにくいかもしれませんが)
18金で作ったフレームをできるだけ目立たないようにしてそのイメージを際立たせました。
裏面にも模様が出ていたのでこちらにちょっとひと工夫。
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山の向こう、夜空に浮かぶ満月を表現してみました。
宇宙から見た地球と月、地球から見上げた月、表と裏でそんなイメージをもった
リバーシブルのペンダントトップが出来上がりました。

この手の模様の出る石は、人によって見えるものが違うので面白いものができることがあります。
自分が見えなかった意外なものを教わるとちょっとした「アハ」体験ですね。
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  by studio_argento | 2009-05-27 14:05 | ジュエリー | Comments(0)

おわった~

この2か月製作をしていた仕事が無事終わり、昨日納品しました。
300個という私にとってはとても大きな数のご注文をいただいていたのです。
お話をいただいた時に、数の多さに外注も考えたのですが、
やはりひとつづつ手作りしてこその作品と思い平常の仕事と並行してコツコツ製作しました。
手に取った300人の方が笑顔になれるようそれぞれに心を込めて仕上げました。
巾着袋に入れて
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さらにパッケージに収め
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箱詰めして発送しました。
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喜んでいただけるとうれしいのですが。

もちろん通常の仕事もきちんとしていますよ
これはプラチナ製ウェディングリングです
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立体的なデザインの中に表現したのはイニシャル。
お二人のイニシャルを筆記体でデザインし、背中あわせ、上下さかさまに寄り添わせました。
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TとY、わかります?
こういう立体の鏡面仕上げは難しいのですが、きれいに仕上がりました。

単独でもなかなか面白いデザインのリングですが、
その中に2人のつながりを含んだ意味深いリングが出来上がりました。


*ゴールデンウィークの営業のお知らせ
 5月4日~7日、 9日、10日はお休みさせていただきます。
 8日は営業しております。
 よろしくお願いいたします。
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  by studio_argento | 2009-05-02 13:56 | ジュエリー | Comments(7)

ピンクゴールド

一般的に宝飾に使われれる金は18金と呼ばれる金合金がほとんどです。

18金というのは純金を24金とした場合の金の割合をあらわしていて
18:24=x:100 という式から、75%の金が含まれた合金ということになります。

残り25%には何を使うかというと、おもに銀と銅です。
この銀と銅の比率によって同じ18金でも物性や色が変わってきます。
標準的なもので銀6:銅4、つまり全体の15%:10%という比率です。
(各宝飾メーカーなどでそれぞれ独自の添加金属を入れている所もあるようですが)

銀が多いと金色が薄い(白っぽい)感じになり硬度は低く、
銅が多いと色が赤っぽくなって硬度は高くなってきます。

この銅が多い金合金をピンクゴールドと呼んでいます。
独特の色合いは結構ファンも多いですね。
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このリングもピンクゴールドで作ったものです。
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お客様お持ち込みのアメジストを使い、デザインを練りに練って作ったこだわりの品です。
地金の色と紫色がとても良く合っていますね。
ボリューム感たっぷりですが腕を割ってありますからそんなに重くはありません。
石の間の空間が軽快な感じを出しています。
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左右に配置したカボッションカットのアメジストはあえて置き方を非対称にして動きを出しています。
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今回は見送ったのですが、将来は腕の表面にメレダイヤを留めて華やかな感じにすることもできます。
今のデザインでしっかり使っていただいて、いずれは模様替えしてまた楽しんでいただけたら嬉しいですね。
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  by studio_argento | 2009-04-02 13:16 | ジュエリー | Comments(0)

ありがたいことに

ここのところいろいろと製作依頼を受けていて、忙しくしております。

春のブライダルシーズンに向けてウェディングリングやエンゲージリング、
プレゼント用アクセサリーやイベント用ノベルティとデザインも材質も様々です。
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それぞれの材質、デザインにあった加工法があるのでそのつど机の上が模様替え状態ですね。
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期日の決まっているブライダル関連は締めきりに間に合わせないといけないのですが、
お客様のご厚意で「いつでもいいですよ」などと言われると、つい甘えてしまって後回しになってしまいます。
お待たせしている方、順次手を付けていきますのでしばらくお待ちくださいね。
ご連絡頂ければ 進捗状況などご説明いたします。


この時期はまた毎年恒例の確定申告もあり、なんだか落ち着きません。
早く済ませて仕事に集中しないといけませんね 汗)
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  by studio_argento | 2009-03-07 15:33 | ジュエリー | Comments(0)

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