Su misura

このブログのタイトル、Fatto a mano  というのはイタリア語で
「手造りした」という意味です。

手造りといっても古代のモノづくりと違って現代では様々な道具や機械類を使って製作します。
私の製作するジュエリーにしても電気、ガス、リューター、ローラー、ヤスリ、サンドペーパー、
ワックス、シリコンゴム、その他現代でなければ使えないであろうものを使っています。

場合によっては製作の一部を外注加工に出す場合もありますし
シリコンゴムで複製を作ることもあります。

それでは「看板に偽りあり」ということかというと私はそうは思わないのです。
もうひとつ、大切なコンセプトがあるからです。

Su misura これは「オーダーメイドの」という意味です。

オーダーメイドとはいいますが、自分欲しいもののイメージを
はなから持って来店される方はまずおられません。
オーダーメイドジュエリーの製作では、私とお客様の対話の中から形を決定していきます。
作り出す過程において両者が意見を出し合い、聞き合ってひとつの形にまとめていく。
片方からの一方的な発信ではないモノづくり、これも「手造り」の一部だと思うのです。

もちろん製作過程ではほとんどの工程を「手作業」しています。
もっと楽に、効率よく仕上げる方法もあるかもしれません。
しかし私はあえてそうしません。
そこに依頼主への想いをこめていますから。

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「デザインというものはモノの形だけを言うのではない。
それが形となるまでの過程や、それを取り巻く人の情熱、
出来上がったことの喜びや影響力など様々なものを含んでいる。」
そういった意味の言葉を聞いたことがあります。

私の場合、Su misura で Fatto a mano であることが
「デザイン」になっていると思うのです。

世の中にあふれかえっている「カタチ」
場合によっては既成のものに良く似たものを作ることになるかもしれません。
しかしそれがその人のためだけに「デザイン」されたものであれば
全く違った意味合いを持つようになるのではないでしょうか?
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  by studio_argento | 2010-12-03 17:32 | ジュエリー | Comments(2)

Commented by haruto at 2010-12-04 11:16 x
僕もどっちかっていうと手工業業界にいますけど、相手が見えてかつ時分の意志が籠められる、というのがやってて一番楽しいところかもしれません。
Commented by studio_argento at 2010-12-04 12:41
harutoさん
そうですね。 
相手の顔が見えるというのは楽しくもあり厳しくもありますね。
自分をどのぐらい出すのかといったかけひきのような感じもあります。 
何か試合をしているかのような。
そこがおもしろいのかも。

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