カスタマイズ

クルマやバイクを好きな人にとって「カスタマイズ」という言葉はもう馴染みがあるものと思います。

メーカーから出荷されたクルマやバイクを好みにドレスアップや改造することで(もちろん違法にならないように)世界に1台の自分のマシンを作りだそうとすることを言います。

「カフェレーサー」などと呼ばれるスタイルは今でもちょっと旧い欧州車やクラシックスタイルのバイクに人気がありますし、トコロさんの世田谷ガレージなどで紹介されるアメリカンスタイルのカスタムもまたポピュラーですね。

さて、今回はシルバーアクセサリーのカスタムと言える仕事をご紹介しましょう。
お客様のご主人は今山梨県甲府市に単身赴任中。
甲府と言えば宝飾産業の街。 
もともと宝石が好きなその方はそこでご主人用にとラウンドカットされた水晶を買い求められました。
その水晶は、かなり昔にカットされたもので、戦中は難を避けるため土中に埋められ終戦後に掘り起こされたものだとのこと。 少なくとも80年以上前にカットされたもののようです。

その水晶と市販のリングを持ってご来店されたお客様のご希望は
デザインが気に入っているそのリングの石をはずして水晶を入れてほしいというものでした。
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まずは「覆輪」と呼ばれる部分を切ってムーンストーンを取りはずし
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石が納まっていた「石座」の部分を削り落します
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削った跡はきれいに仕上げておきます
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ロストワックス法で製作することにしたので、ワックスで水晶の石座を作ります
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石が納まることを確認して
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シルバーで鋳造します
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これを元のリングに入るよう調整して
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磨いて仕上げた後リングとロウ付けします。 
水晶を元のリングと同じように覆輪留めで留めて完成です
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もともとそうであったかのようにリングのデザインに溶け込みました。
奥様の思いや、長い歴史を持つこの石のパワーがご主人に伝わるように、水晶のキューレット(下の尖った部分)がかすかに指に触れるようにしてあります。
もちろん痛くない程度にですが。

リフォームのご依頼をいただくとき、多くは石を再利用して地金部分は新たに作り直します。
そういう意味では元のリングをベースに作り替えた今回のご依頼はカスタマイズと呼べるのではないかと思うのです。
地金の種類や処理方法によっては不可能な場合もありますし、多少のリスクを覚悟していただく場合もありますが、アクセサリーのカスタマイズというのも面白いのではないでしょうか。
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  by studio_argento | 2010-03-25 14:41 | シルバーアクセサリー | Comments(2)

Commented by yoo-sun at 2011-05-18 05:51
素敵。
Commented by studio_argento at 2011-05-18 12:33
yoo-sunさん
ありがとうございます。
何かご希望がありましたらいつでも申しつけてください。
ページ左側の「タグ」のなかの「お問い合わせ」をクリックしていただければメルアドなどわかりますので。

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