エンゲージリングのサプライズ

過去に製作したものは写真に撮っておくようにしています。
カテゴリー別に分けてフォルダに入れて、デジカメとパソコンは便利ですよね。

お客様が来られると、過去の作品写真を一点づつ入てあるフォルダを開いて
参考のためにお見せすることがあります。

今回のお客様はそんな写真の中の一点に一目ぼれされました。
以前一度紹介したことがある、市松模様のリングです。
新婦のほうが気に入られたのですが、新郎にも受けが良く、これで作ることになりました。

ただ、お二人がオリジナリティを出すためにこだわったのは内側。
原稿を持ってこられて、「このパターンを刻印してほしい」と依頼されました。
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なんだかわかります?
実はこれ、男性が乗ってらっしゃるクルマの「顔」なんです。
アメリカ製オフロード車に乗っておられる新郎はその車で競技(4×4トライアルかな)
に参加しておられるとのこと。
表には新婦の好みのデザインを、内側には新郎のこだわりのデザインを。
お二人で良くバランスを取っている、素敵なカップルでしたね。
内側の刻印は大変でしたが、ご希望通りのデザインで出来上がり、お二人にはとても喜んでいただけました。
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ふと思ったのですが、もしかして新婦は表のデザインにチェッカーフラッグをイメージしていたのではないでしょうか?
新郎の競技会での好成績を祈って。


この話にはちょっと続きがあります。
はじめて二人でご来店いただいた翌日、新郎が一人でいらっしゃいました。
差し出されたのは宝石の王とも呼ばれるアレキサンドライトのペンダント。
なんでも、若いころ(今でも若い方ですが 笑)頑張って自分のために手に入れた品とのこと。
「これを使ってリングを作ってほしい。それを彼女へのエンゲージリングにしたい。」 というご希望でした。
歳をとったせいかこういう話にはグッときて思わず涙がこみ上げそうになるのですが、
それを我慢してお話を伺い、ご依頼を受けました。

ペンダントから石を取りはずして
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作ったリングがこちらです。
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お二人のイニシャル、HとMをモチーフに中央にアレキサンドライトを置いたリングです。
デザインを考える時点で市松模様のウェディングリングを作るのは決まっていましたから
エンゲージリングの縦線はウェディングリングと合うように入れました。
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V字や凹の切り込みはいろいろ変化を持たせています。
2本を重ねて着けると西洋のお城のようにも見えますね。
後日、このリングを受け取ったという新婦が次にご来店された時の嬉しそうな顔は忘れることができません。
ほんとうに素敵なカップルでした。

チェッカーフラッグ、4×4、イニシャル、二人の城、宝石の王、いろいろなキーワードがすべて互いを想いあう二人を表している、そんなリングが出来上がりました。

畑違いとはいえ、おなじ4輪で競技している者同士、ときどき話がそちらに脱線してしまって打ち合わせが進まなかったというのはご愛敬でしょうか。 笑)
K様、一度サーキットにも遊びに来てくださいね。
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  by studio_argento | 2010-03-06 19:01 | ブライダル | Comments(0)

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