リプロダクト

先日、今年初めにウェディングリングをオーダーしていただいたお客様が
奥様おひとりで来店されました。

お話をうかがってみると、ご主人のほうのリングが見えなくなってしまったとのこと。
どこに行ってしまったのかまったく分からないので
もし可能であればもう一度同じリングをつくれないものかと相談されました。
お作りしたものは2本のリングがぴったりとかなさり合い、大きなカーブを描く部分には
凹んだ部分が光のアクセントになっていたものでした。
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自分で作ったものですからもう一度作るのは可能です。
(手作りですから完全に同じものは無理ですけれど)
ただ、カーブを合わせるために奥様のリングを預かる必要がありました。
でも、奥様はこのリングをご主人へのクリスマスプレゼントにするので秘密にしたいとのことでした。
ですからこの指輪を何日もお預かりすることはできません。

そこでこの指輪のカーブを写し取りました。
具体的にはテーパー状の木の丸棒に薄い板状のソフトワックスを巻き、
リングを入れてそのカーブに合うようにワックスを切り取りました。

その日はそれでリングをお返しして、後日製作時にソフトワックスを開いてカーブを平面に写し取り
用意したプラチナ地金をそれに合わせて曲げました。

これを丸めるとほぼ希望通りのカーブを持ったリングができます。
もう一度ご来店いただき、数時間指輪をお預かりして荒削りのリングと奥様のリングをぴったりと合うように調整しました。

その後表面の凹みを入れて全体を磨き上げ、内側の下穴にペリドットを留めて完成しました。
もちろんはじめに作ったものと同じ刻印を入れてあります。
(画像は名前を消してあります)
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昨日か今日、このリングはご主人の指に収まっているはずです。
もとあったものと同じ形で、そして同じ、いやもっと深い奥様の想いとともに。
(奥様のおなかにはBabyが! 想いも1.5人分というところでしょう)
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  by studio_argento | 2009-12-25 14:08 | ジュエリー | Comments(0)

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